「#久大線エール飯」発車! 古国府―向之原駅間沿線の飲食店がテークアウト事業【大分県】

新型コロナ

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「各店自慢のテークアウトメニューが登場します」とPRする「#久大線エール飯」の神田昌樹実行委員長(左)ら=大分市賀来北の焼肉大昌苑

 【大分】新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な打撃を受けているJR久大線沿線の飲食店が29日から、テークアウト事業「#久大線エール飯」を始める。SNS(会員制交流サイト)で情報発信し、地域住民らに利用を呼び掛ける。初日から3日間の売り上げで、沿線の児童養護施設に弁当を贈る計画も。実行委員会は「食べて応援してもらうお礼に、地元の子どもたちに笑顔を届けたい」と話している。

 参加するのは古国府駅(大分市)―向之原駅(由布市挾間町)間にある焼き鳥、中華、ラーメン、居酒屋、スナックなど20店。緊急事態宣言の全面解除後も客足は回復せず、苦しい状況が続いているという。

 大分市賀来北で焼き肉店を営む神田昌樹実行委員長(48)が「コロナに負けず今できることをやっていこう」と呼び掛け、ライバル店同士がタッグを組んだ。初めてSNSを利用する店も多く、オンライン会議など慣れない作業に苦戦しながら準備を進めてきた。

 取り組みは別府市の「#別府エール飯」を参考にした。7月末まで、各店が弁当や持ち帰りメニューを提供。利用者には「#久大線エール飯」のハッシュタグを付けてインスタグラムやツイッター、フェイスブックに写真投稿してもらう。

 地元への恩返しも企画。29~31日の売り上げの一部で弁当200食を作り、大分市中尾の児童養護施設「森の木」で暮らす子どもたちに届ける。実行委の盛長和生さん(47)=同市賀来南=と高野悟さん(38)=同市田中町=は「外出自粛で窮屈な思いをしていたはず。おいしい食事で元気になってもらいたい」。

 神田実行委員長は「店同士のつながりを深めて難局を乗り越え、今後の地域活動にも生かしたい」と意気込んでいる。