「腕に火がつき、建物の外に出た」 京アニ事件容疑者が放火の状況を供述

©株式会社京都新聞社

青葉真司容疑者

 京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション(京アニ)」第1スタジオが放火され、社員36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、殺人などの容疑で京都府警に逮捕された青葉真司容疑者(42)が「(ガソリンで放火した際)自分の右腕に火が付いてしまったので、建物の外に出た」と供述していることが29日、捜査関係者への取材で分かった。
 青葉容疑者は第1スタジオの正面玄関から侵入してガソリンをまいて放火したとされ、その際に重度の全身やけどを負った。捜査関係者によると、青葉容疑者はスタジオの1階で「少なくとも3、4人が目に入った」とも供述したという。
 府警捜査本部は28日から大阪拘置所に捜査員を派遣して青葉容疑者に対する取り調べを本格化させ、当時の状況や犯行の経緯などについて話を聴いている。捜査本部によると、スタジオ侵入時のように詳細に供述する部分もあれば、事件から10カ月余りが過ぎたこともあり、記憶が曖昧な面もあるという。
 これまでの捜査関係者の説明によると、青葉容疑者は「たくさんの人が働いている建物(第1スタジオ)を狙った」「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」という趣旨の供述をしているという。
 また、捜査関係者によると、青葉容疑者は現場に所持していたとされる包丁6本について「(自宅のある)さいたま市から持ち込んだ。当初は包丁で襲うつもりだった」と供述したという。捜査本部は、より殺傷能力の高いガソリンを使った放火に犯行計画を切り替えたとみている。