期待大! 日産自動車の事業構造改革発表記者会見エンディング映像で新型フェアレディZを予告

 5月28日、日産自動車は2019年度通期決算を発表するとともに、事業規模拡大による成長戦略から転換し、収益性を重視しながらコストを最適化する2023年度までの4カ年計画を発表した。このなかでは「今後18か月で12の新型車を投入する」とする発表がなされたが、エンディングに12車種のティザーが含まれた動画『#NissanNext A to Z』が放映された。

 この動画は日産自動車のYoutubeで観ることができるが、『NISSAN』『NEXT』という文字に続き、柱越しにアルファベットがひとつずつ通過。その横を、まだ見ぬニッサンの新型車両たちが1台ずつ走りすぎていくというものだ。

『A to Z』と題されているとおり、AからZまでの頭文字をもつ車両たちが登場し、最後は横一線に並ぶことになる。登場する車両は下記のとおりだ。日本市場向けではない車両も含まれる。

ARIYA(アリア)
ARMADA(アルマーダ)
FRONTIER(フロンティア)
KICKS(キックス)
NAVARA(ナバラ)
NOTE(ノート)
PATHFINDER(パスファインダー)
QASHQAI(キャシュカイ)
ROGUE(ローグ)
TERRA(テラ)
X-TRAIL(エクストレイル)
Z(ゼット)

 いずれも非常に魅力的な車種だが、モータースポーツ界でやはり注目したいのは『Z』だろう。初代のS30をイメージするかのようなロングノーズ/ファストバックのボディラインに、Cピラーの『Z』のエンブレム。期待を高めずにはいられない。

 もちろんニッサンのモータースポーツの歴史においてフェアレディZは欠かすことができないマシンだ。世界中のラリーやサーキットレースで大活躍したS30をはじめ、ポール・ニューマンがドライブし、北米で活躍したS130、Z31、Z32、スーパーGTでも活躍したZ33、現在もピレリスーパー耐久シリーズで活躍するZ34など、多くのレーシングカーが作られてきた。

 果たしてフェアレディZはいつ登場するのか、そしてモータースポーツにどんな風に活用されるのか……? 現代の国内外の状況を見ると、ニッサン/ニスモの意向次第だがスーパー耐久はもちろんGT4やJAF-GT300車両のベース車にも活用できるはずだ。今後18ヶ月の間登場する市販車のなかでも、最も楽しみな一台と言っても過言ではないだろう。

動画『#NissanNext A to Z』の中で登場した新型フェアレディZとおぼしき車両
動画『#NissanNext A to Z』の中で登場した12車種。手前が新型フェアレディZとおぼしき車両
動画『#NissanNext A to Z』のエンディング。『Frome A to Z』がZロゴになっている。
1972年第41回モンテカルロラリーでのダットサン240Z
1974年富士GC第5戦マスターズ250kmレース。やはりフェアレディZと言えば柳田春人とセントラル20だ。
1989年IMSA ダットサン ターボ ZX
2004年チャンピオンカーのザナヴィ ニスモZ
2010年のスーパーGTでGT300チャンピオンを獲得した星野一樹/柳田真孝組HASEMI SPORT TOMICA Z
15 OKABEJIDOSHA motorsport

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