4月の持家着工、新型コロナ影響で17.4%減

国土交通省は5月29日、4月の新設住宅着工戸数を発表した。持家・貸家・分譲住宅の全分野が減少し、前年同月比12.9%減の6万9162戸と10カ月連続の減少となった。7万戸割れは2カ月ぶり。持家は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり17.4%減の2万1015戸で、9カ月連続の減少となった。

国交省によると持家は前年同月が好調だった反動と、新型コロナで一部住宅メーカーが着工を休止したのも影響し大幅減になったという。分譲住宅は3.6%減の2万2557戸で6カ月連続の減少。うち戸建ては8.1%減の1万1665戸で5カ月連続減少、マンションは2.3%増の1万723戸で2カ月ぶりの増加となった。貸家は15.4%減の2万4976戸で20カ月連続の減少。季節調整済年率換算値は前月比12.0%減の79万7000戸で3カ月ぶりの減少となった。80万戸割れは2011年10月の77万8000戸以来となる。

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