横浜のわいせつ2教諭懲戒免職 19年度非公表、「例外措置」初適用

横浜市教育委員会

 横浜市教育委員会は29日、女子生徒にわいせつな行為をしたとして、市立小学校と中学校に勤務していた男性教諭2人を2019年度に懲戒免職処分にした、と発表した。

 市教委は19年、教職員に対する懲戒処分に関する公表基準を改正。その中で児童や生徒へのわいせつ行為やセクハラで懲戒免職になった教職員の処分について、被害者側が望まない場合は処分日に公表せず、翌年度の遅くても5月末に原則1回、まとめて公表するとの例外措置を設けた。

 市教委は今回、その措置を初めて適用。同日に19年度の懲戒処分件数(15件)を発表するのに併せ、2人の事案を公表した。

 市教委によると、小学校教諭は卒業した女子生徒を抱きしめて体を触った。中学校教諭は女子生徒にキスをして胸を触るなどした。2人の氏名や年齢、学校名、事案の詳細などは被害者が特定される可能性があるとして、従来通り明らかにしなかった。

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