ナナコ売上水増し疑惑、全国2万店で調査 セブン&アイ「事実なら非常に問題」

セブン&アイ・ホールディングスの電子マネー「nanaco(ナナコ)」のカードとガイドブック

 セブン─イレブン・ジャパンの本部社員の指示で電子マネー「nanaco(ナナコ)」の売り上げを架空計上したと横浜市内の店舗の店長が証言したことを巡り、同社は29日までに、同様の事例がないかを確認するため、全国2万938店舗(4月末現在)を対象に調査を始めた。

 店長は今年2月、店舗指導を担当する本部社員の指示に従い、ナナコカードを10枚発行。実際は販売していないにもかかわらず、レジで操作などを行い、販売実績を水増ししたと証言した。神奈川新聞は28日、これを報じた。

 セブン─イレブン・ジャパンを傘下に置くセブン&アイ・ホールディングスは神奈川新聞の取材に対して「事実だとすれば非常に問題だと考えている」として横浜市内に限らず、全国の店舗について調査を開始した。対象となる期間についても「今年のみならず、過去にさかのぼることも検討している」とした。

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