独居高齢者訪問で健康状態や困り事把握 佐世保市

高齢者の自宅を訪れ、健康状態や困り事を尋ねる市職員ら=佐世保市花園町

 新型コロナウイルス感染防止のため、外出を控えている高齢者は少なくない。長崎県佐世保市は、市内在住の独居高齢者を訪問し、健康状態や困り事を把握する事業を始めた。
 市によると、新型コロナの影響で独居高齢者が自宅に閉じこもりがちになり、身体機能の低下やうつ状態になることが懸念される。市は5月中旬ごろから、85歳以上の独居で、介護保険の未認定者など約800人に対し、電話や手紙、訪問で生活状況のヒアリングをしている。
 28日、保健師と生活支援コーディネーターの計4人が、同市花園町の川畑マスヨさん(93)宅を訪問。自宅でできる体操を記載した介護予防手帳や、地域の子どもが「ずっと長生きしてください」と書いた励ましの手紙を手渡した。
 川畑さんは「来てもらうのはうれしい。体を大事にしたい」と話した。

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