1泊5000円割引 県内宿泊助成どう使う? 利用方法まとめ 第1弾県民向け、第2弾全国向け

県民向け「ふるさと再発見の旅」利用の流れ

 新型コロナウイルスで打撃を受けた県内観光業界を支援するため、長崎県は1泊当たり1人5千円を割り引く誘客促進キャンペーンを打ち出した。まず6月1日から県民向けに利用を開始する。その利用方法をまとめた。
 県民向け県内旅行「ふるさと再発見の旅」を先行し、同19日からは県外客を呼び込む「ながさき癒(いや)し旅」もスタート。どちらも7月末まで実施し、7月下旬または8月に始まる国の「Go To キャンペーン」(旅行代金の半額補助が柱)につなげる。
 第1弾の県民向けは、約2億3千万円かけて延べ4万人の宿泊を創出する。助成対象は税込み5500円以上のプラン。最安の場合、旅行者が支払うのは500円で済む。宿泊助成がある市町は併用も可能。例えば佐世保市は6月1日から半額を助成する。同市内のホテルに1万円で泊まるケースでは、県が5千円、同市が残りの半額を負担(ただし千円未満は切り捨て)するため、旅行者は3千円を支払えばいい。
 県助成の利用方法は2種類。一つは、県内在住の証明書類(運転免許証、公共料金の請求書など)を宿泊先に提示する。もう一つの大手旅行サイト「じゃらんnet」を使うケースでは、予約時に5千円の割引クーポンが発行される。オンライン決済もできるが、県は「施設救済のため、入金が早い現地精算を」と呼び掛けている。
 宿泊施設は後で県観光連盟に5千円を請求する。事前登録制で、29日午後6時現在の登録数は146施設。県公式サイト「ながさき旅ネット」に登録施設一覧を掲載する。
 第2弾の全国向けは約5億7千万円を投じ、県外から延べ10万人分の宿泊を取り込む。利用方法は旅行サイト(じゃらんnetと楽天トラベル)とコンビニの2通り。コンビニでは情報端末で「ながさき癒し旅」を検索し、6千円分の割引クーポンを千円で購入する。
 県は個人客を中心に多数の利用を見込んでいる。問い合わせは県観光振興課(電095.895.2645)。

 


© 株式会社長崎新聞社