「負債320億円」のローマ、放出しそうなスター6名

先日、2億7850万ユーロ(およそ326.5億円)の負債を抱えていることを発表したローマ。これは前年度から6000万ユーロ(およそ70.3億円)も増加しており、かなり巨額のものだ。

以前からダン・フリードキンというアメリカの投資家にクラブの株式を売却するための交渉を進めていたが、新型コロナウイルスの影響で長く停滞を余儀なくされ、来季開幕までに取引が成立する可能性が少なくなっている。

今回は『Planet Football』の「ローマの財政難の中で売却されるかもしれないスター選手」をベースに、放出の噂がある選手をまとめた。

ニコロー・ザニオーロ

昨年12月以来、膝の大きな怪我のために長期離脱している20歳のザニオーロ。それでもシーズン前半に決めた6つのゴールと2つのアシストは素晴らしいもので、多くのクラブが彼に関心を持っているようだ。

イタリアのメディアはリヴァプールが彼に接近していると伝えている。他にもユヴェントスやマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムなどが狙うとか。

ロレンツォ・ペッレグリーニ

ローマの財務が不確実性を高める中で、ザニオーロと並んで移籍の噂がおもむろに増えている選手の一人。サッスオーロでのプレーでレベルを高め、アカデミー時代のクラブだったローマに戻ってきた選手だ。

2700万ポンド(およそ31.6億円)の契約解除料が設定されており、ユヴェントス、インテル、イラン、そしてPSGなどがこれまで噂になってきた。あるレポートによれば、ローマは「ザニオーロかペッレグリーニのどちらかを残せれば…」という姿勢で夏のマーケットに望む可能性があるとも。

ジェンギズ・ウンデル

プレミアリーグへの移籍が定期的に噂となる選手だ。彼が実際に本物のスターになれる選手なのかどうかはまだ今ひとつわからないところだが、マーケットでは非常に高く評価されている。

エヴァートンとトッテナムが3000万ユーロ(およそ35.2億円)で獲得することを検討したと報告されている他、アーセナルがヘンリフ・ムヒタリャンを譲渡することで獲得を目指しているとも。

フアン・ジェズス

今28歳のブラジル人は、セリエAで8シーズン目を迎えている。インテルで4年間を過ごしたとき、セレソン招集にも十分なだけの印象を残した。

ただローマではなかなかレギュラーポジションを確保するという状況にはならず、これまでシーズン20試合以上に出場したことはない。今季も194分間プレーしただけだ。1月には彼の放出が噂されたものの、ローマが期待した1000万ユーロ(およそ11.7億円)の移籍金でオファーをしてくるクラブはなく、フィオレンティーナの提示は突っぱねた。

ただ、夏にはより安い額で放出される可能性が高く、様々なクラブが目を付けているようだ。

エディン・ジェコ

2019-20シーズンが始まる前、チェルシーとインテルから関心が高まる仲、ジェコのローマでの将来は煙がかかったような状態になっていた。

ただ彼はローマで活躍を見せ、今季も15ゴール5アシストを記録した。34歳になる彼であるが、レアル・マドリーやインテルが彼の引き入れにまだ興味を抱いている。なぜかと言えば、ジェコの高額な給与がローマに大きな負担になる可能性があるからだ。

ただ、彼がメディアで話したところによれば「エヴァートンでプレーするために雨が降るマージーサイドに行くというのか?そんなことは二度と尋ねないでくれ」とのことで、かつて住んでいたイングランドはお気に召さないようだ。

ハビエル・パストーレ

PSGから2018年にローマへと加入した「エル・フラコ」。圧倒的なアイデアと華麗なテクニックを持つアルゼンチン人MFは、今季怪我もあってわずか9試合の出場に留まった。

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現在は移籍先を探しており、メディアではアメリカ・メジャーリーグサッカーのインテル・マイアミやシアトル・サウンダーズ、日本のJリーグなどと交渉中だと伝えられている。

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