柳楽優弥、有村架純、三浦春馬共演の「太陽の子」がBS8Kで先行放送

柳楽優弥、有村架純、三浦春馬が共演する特集ドラマ「太陽の子」が、7月11日(午後3:00)に先行放送されることが決まった。

同作は、海軍から核分裂のエネルギーを使った新型爆弾を作ることを命じられた、京都大学の研究者の苦悩を描く史実をベースにした悲劇の物語。純粋に実験に取り組もうとするも時代の波に翻弄(ほんろう)される科学者の卵・石村修を柳楽、その弟・石村裕之を三浦春馬、兄弟がひそかに思いを寄せる朝倉世津を有村が演じる。そのほか三浦誠己、宇野祥平、尾上寛之、渡辺大知、葉山奨之、奥野瑛太、イッセー尾形、山本晋也、國村隼、田中裕子らが出演する。

作・演出の黒崎博氏は「1冊の古い日記を手にしたことが、始まりでした。そこには科学に情熱を注ぎ、青春を燃焼させる若い研究者の日常が書かれていました。原子物理学という新しい学問へのじりじりするような憧れと、一方でそれを兵器に転用することへの疑問。その姿は知らない誰かではなく、私たちと同じように生き方を探し続ける等身大の若者として迫り、僕は心を揺さぶられました」と企画意図を明かす。

また、制作統括の土屋勝裕氏は、8Kでの制作に「京都帝国大学のほこりっぽい研究室で、汗を垂らしながら物理の複雑な方程式と格闘する若者たちが、まるでその場にいるかのようにリアルに迫ってきます。物資が不足するなかで必死にかき集めた黄色いウラン、原子が崩壊するときにみせる青緑色の光、色のなくなった原爆投下後の広島の焼け野原、今までに見たことのない映像が、当時にタイムスリップしたかのように、ドラマの空間へと見るものを引きずり込みます。重く苦しいドラマですが、どんな時代でも精いっぱいに生きようとしている人がいる、その姿を最新の8K映像で目撃していただきたいと思います」と手応えとともに、訴えている。

なお、同ドラマはNHKの総合、BS8K、BS4Kでは8月15日(午後7:30)に放送予定。

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