長崎・精霊船の流し場 例年通り設置 「3密」回避を

 長崎市は29日、毎年8月15日に行われる伝統行事「精霊流し」の精霊船を回収、解体する「流し場」について、今年も例年通り市内各地に設置すると発表した。新型コロナウイルス感染防止のため、観光客に見学自粛、担ぎ手などには「3密」回避を呼び掛ける。
 昨年は流し場を市内87カ所に設置し、約1500隻が持ち込まれた。今年の設置場所や規模は検討中。
 船の担ぎ手や同行者には、2メートルを目安とする社会的距離の確保など3密回避をはじめ、大きな掛け声を上げる場合はマスクを着用するよう呼び掛ける。社会的距離を確保すれば、船の担ぎ手を大幅に減らす必要があるが、市廃棄物対策課は「それぞれで対応を考えてほしい」としている。
 具体的な見学自粛などの呼び掛けや、見物客の密集が確認された場合の対応などについては県警など関係機関と調整を進めており、市のホームページや「広報ながさき」で、随時公開する予定。

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