閉鎖病棟にいて、アスペルガー症候群の診断を受けた「私」が幸せをつかむまで。

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ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)の男性が描いた、ある漫画がネット上で話題となっています。

男性が描き、Twitterに投稿したのは、大人になるまで診断を受けることがなかった自身の実体験でした。

厚生労働省によると、発達障害であるASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)は、「多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる生まれつきの脳機能障害」で、近年「約100人に1人いる」と報告されています。

などの条件を満たしたときにASDと診断されます。

ASDの人々の状態は「非常に多様」なため、「信頼できる専門家のアドバイスをもとに状態を正しく理解し、個々のニーズに合った適切な療育・教育的支援につなげていく必要がある」とされています。

社会復帰のための勉強が理解できず、病棟から「一生出られない」と諦めていた主人公は、ある日、心理士さんに声をかけられ…。

瀧石 和平さん(@WTakiishi)提供

診断結果が告げられました。

診断の結果は「アスペルガー症候群」でした。

瀧石 和平さん(@WTakiishi)提供

(正しい「療育」の意味は、障害を治すことが目的ではなく、その人の特性を生かして生きやすくするための訓練です)

これまで勉強が理解できなかったのは、自分のせいではなかったことが発覚したのです。

退院後も通院や職業訓練を続け、ついに……

瀧石 和平さん(@WTakiishi)提供

就職後も苦労は絶えない。でも……

瀧石 和平さん(@WTakiishi)提供

自身の人生と願いを描いたこの漫画は、Twitter上で1万6千以上のリツイート、5万5千以上のいいねを集めました(5月27日現在)。

リプ欄では、発達障害をもつ子どもの親からの「どうしていいのか分からなくなってましたが、将来に見通しが持てました。ありがとうございます」や「療育はやはり大切ですね」といったメッセージが寄せられました。

そして、発達障害をもつ当事者から「自分がなぜ人が出来る事が出来ないのか、さんざん悩んできました」「リハビリ中の身としてとても励まされました」などの声があがりました。

BuzzFeed Newsはこの漫画の作者である瀧石 和平さん(37)を取材しました。

閉鎖病棟での心境について瀧石さんは「閉鎖病棟から出れるのか?という不安がありました」と振り返ります。

当時の病棟での対応については「手厚い支援がありました。ありがたいことです」と感謝する一方で、「正直言うと、もっと早く診断して欲しかった」と、社会復帰までに時間がかかったことへの思いを明かしました。

仕事を掴んだ時の心境は「嬉しさ120%」。

作品内では、瀧石さんが閉鎖病棟から退院してからも社会復帰するまでに様々な苦労をした様子が描かれています。

瀧石さんはそうした苦労を経て、アニメーターの仕事を掴んだ時の心境について「嬉しさ120%」であったと答えました。

Twitterでの反響に「通知が多すぎて読めません!」と少し戸惑いながらも、自身のようにアスペルガー症候群の症状で悩んでいる方に向け、早めの診断を勧めています。