トマト収穫体験 自宅時間が増えた子どもたちのために 佐々・山本さん

トマトの収穫を楽しむ子どもたち=佐々町

 長崎県北松佐々町野寄免の農業、山本健一さん(69)が、新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えている地域の子どもたちを自身の農業用ハウスに招き、ハウス栽培で育てたトマトの収穫を体験させている。
 山本さんは週3回程度、採れた野菜を町内で移動販売している。ハウスでは、大玉トマトの「サンロード」とミニトマトなどを栽培。農薬を使わず、皮が薄くて軟らかいのが特徴という。5月の連休明けから始めた収穫体験は「3密」(密閉、密集、密接)を避けるため、お世話になった家族や知人だけに声を掛け、週末に招いている。
 30日は町立佐々小5年の荒木このみさん(10)と弟で2年の歩君(7)、5年の丸谷羽春(はる)さん(10)の3人が楽しそうに収穫。丸谷さんは「大きなトマトを使って、トマトライスを作りたい」と話した。山本さんは「子どもたちには野菜作りに興味を持ち、家で料理をしてほしい」と笑顔で語った。

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