コロナ感染避け 「長崎さるく」6月1日から再開 観光、飲食 町を元気に

無線イヤホンを付けてガイド(右)の説明を聞く参加者=長崎市東山手町

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の解除を受け、長崎国際観光コンベンション協会は6月1日、長崎市のまち歩き観光「長崎さるく」を再開する。当面は参加を市民に限定する。再開を前に30日、市内2コースでプレイベントがあり、マスク姿の参加者らが、長崎の歴史を学びながら土産店や飲食店に立ち寄り、買い物や飲食を楽しんだ。
 長崎さるくは4月6日から中止していた。再開に当たってはマスク着用、手指の消毒を徹底。参加者同士の距離も保つ。
 ガイドはこれまで拡声器を使って案内していたが、車の騒音などで聞き取りにくく、参加者が密集しがちだった。今後は音声が確実に聞こえるよう無線マイクとイヤホンを使用する。
 30日のプレイベントは、東山手や南山手を巡る居留地コースと、県庁から県美術館まで長崎港を巡るコースで実施。計22人が参加した。居留地コースをガイドした桐野耕一さん(64)は「試験的にやってみたが、さるくを進化させて長崎を元気にしていきたい」と意欲を語った。参加したホテル支配人、江畑昭彦さん(33)は「身近な場所の歴史を学べて感慨深かった。ホテルの観光案内に役立てたい」と話した。

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