呼吸困難の乗組員を搬送 長崎港に錨泊中の外国籍貨物船

 30日午後6時半ごろ、長崎市内の船舶代理店から「長崎港に錨泊(びょうはく)中の外国籍貨物船の乗組員1人が呼吸困難となったため、病院に搬送してほしい」と118番通報があった。長崎海上保安部の巡視艇が現場に向かい、フィリピン人の20代の男性乗組員1人を下船させ、市内の病院に搬送した。
 長崎海保によると、男性は息苦しさを訴え、熱の有無は分からないという。下船の際は海保職員が防護服を身に着けて対応した。貨物船(5万626トン)はロシアから出港し、フィリピン人20人が乗船していた。他に体調不良を訴えている乗組員はいなかったという。


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