お茶屋の営業再開へ“新しいおもてなし” 京都の五花街が新型コロナ感染防止策

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宴席を盛り上げる「お座敷遊び」だが、新型コロナを受けて策定したガイドラインでは、行わないよう求めている(2011年撮影)

 京都の五花街は、6月1日からのお茶屋の営業再開に向け、新型コロナウイルスの感染拡大防止のガイドラインを策定した。接客の際に、至近距離での会話やお座敷遊びなどの濃厚接触を徹底して避け、コロナ前とは違う“新しいおもてなし”のあり方を説いている。

 ガイドラインは五花街でつくる「京都花街組合連合会」がまとめ、29日の会合で了承した。お茶屋などの宴席では、換気を徹底した上で、客同士ならびに芸舞妓の間隔を1~2メートル確保し、お酌の際には会話は慎むよう定めた。返杯や回し飲みはせず、杯洗(やりとりする杯を洗う器)も使用しない。
 おもてなしを「主に歓談と芸事の披露」と定義。ついたて越しにジェスチャーでじゃんけん遊びをする「とらとら」や、軽妙な歌のリズムに乗せた「金比羅船々(こんぴらふねふね)」など、宴席を盛り上げる「お座敷遊び」については行わないよう要請した。
 また、不特定の人との接触を避けるため、料亭やホテルへの芸舞妓の派遣は、主催者が出席者全員の身元を把握していることを条件に。客との「ご飯食べ」(食事会)についても、原則的にお茶屋か花街関係者が経営する店に限定することとした。北海道、首都圏からの客の受け入れは当面見合わせる。
 連合会の太田紀美会長(祇園甲部)は「健康を最優先に考え、感染拡大防止策を徹底する。これまで通りのおもてなしを今すぐはできないが、今できる最大限のことから始めたい」としている。
 五花街のお茶屋は、感染拡大を防ぐため4月中旬以降、営業を自粛している。