殿堂入り選手を相手に好成績を残した意外な選手たち

野球というのは面白いスポーツであり、スーパースターが格下の選手を必ずカモにできるとは限らない。たとえば、ジ・アスレチックのアンドリュー・バガーリーはライアン・ボーグルソンがイチローを15打数ノーヒットに封じたことを紹介している。それを踏まえ、メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは殿堂入り選手を苦しめた意外な選手を紹介している(40打席以上の対戦がある組み合わせが対象。ポストシーズンを含む)。

まず、殿堂入り投手との対戦では、マーリンズやツインズで控え捕手として活躍したマイク・レドモンドがトム・グラビンと51回対戦して打率.438の好成績を残している。最後は11打数連続ノーヒットに封じられたものの、それまでは37打数21安打(打率.568)と完全にカモにしていた。

レドモンド以外では、ミッキー・モランディーニがグレッグ・マダックスに対して打率.337(111打席)、フランク・カタラノットがマイク・ムシーナに対して打率.459(67打席)、ジェフ・リボーレイがランディ・ジョンソンに対して打率.273(66打席)、ラファエル・ラミレスがノーラン・ライアンに対して打率.333(58打席)、ジーン・オリバーがサンディ・コーファックスに対して打率.392(54打席)をマークしている。

一方、殿堂入り野手との対戦では、1961年から2年連続21勝をマークしてレッズの球団殿堂入りしているジョーイ・ジェイがスタン・ミュージアルに対して被打率.208(55打席)、ウィリー・メイズに対して被打率.200(42打席)の好成績を残している。メイズは特にジェイを苦手としており、四球を1つしか選べなかったのに対し、13個もの三振を喫した。

これ以外では、ジョン・リーバーがジェフ・バグウェルに対して被打率.224(59打席)、ケビン・グロスがクレイグ・ビジオに対して被打率.071(44打席)、エド・ウェルズがベーブ・ルースに対して被打率.204(61打席)をマーク。ウェルズは通算68勝、防御率4.65という平凡な投手だったが、ルースと45打席以上対戦して1本も本塁打を許さなかった投手はウェルズを含めてたった2人しかいない。

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