2020年ドラフト全体1位指名は? タイガースの候補は5~6人

2020年のドラフトでは、タイガースが直近3年間で2度目の全体1位指名権を持っている。新型コロナウイルスの影響によって高校や大学でもシーズンが中断され、各球団は例年と異なる方法でドラフト候補をチェックないし評価することを強いられているが、タイガースは全体1位で誰を指名するのだろうか。スカウト部長のスコット・プレイスは、具体的な選手名への言及は避けたものの、候補が5~6人であることを明言した。

プレイスによると、タイガースは日本時間6月11日午前8時11分ごろに行われる全体1位指名に向けて、球団内で話し合いを続けているという。プレイスは具体的な選手名には言及しなかったが、スペンサー・トーケルソン一塁手(アリゾナ州立大)、オースティン・マーティン外野手兼三塁手(バンダービルト大)、エイサ・レイシー投手(テキサスA&M大)、エマーソン・ハンコック投手(ジョージア大)、ニック・ゴンザレス二塁手兼遊撃手(ニューメキシコ州立大)らが候補になっていると見られる。

他球団の関係者のなかには「タイガースがトーケルソンを全体1位で指名しなければ驚きだ」と語る者もおり、トーケルソンが最有力候補という見方は現在も変わっていない。次点がマーティンとレイシーの2人で、ハンコックとゴンザレスの2人がそれに続く構図となっている。

トーケルソンは長打力、技術、選球眼といった強打者に必要な要素をすべて備えており、打撃力に関しては「2001年のマーク・テシェイラ以来の逸材」という高い評価を受けている。1年生のときに25本塁打を放ってバリー・ボンズによるアリゾナ州立大の記録を更新し、翌年も23本塁打を記録して2年連続で所属カンファレンスの本塁打王に輝いた。

2018年ドラフト全体1位指名のケーシー・マイズを筆頭に、マット・マニング、アレックス・ファエド、タリク・スクーバルなど、タイガースのマイナーに将来有望な投手が多いこともタイガースのトーケルソン指名を後押しする。プレイスは、そうした事情が全体1位指名の決断に影響を与える可能性を否定しているものの、次代の主砲として、タイガースがトーケルソンを全体1位で指名する可能性は高いと言えそうだ。

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