第5回「チェキの絵」

絵恋ちゃんの ああ えらそうに コラムが書きたい

こんにちは。絵恋ちゃんです。近隣トラブルとカエルの声がよくきこえてくるようになりました。もう6月です。

このコラムが公開される頃には世の中がどう変化しているのかわかりませんが、書いている今はまだ外出自粛中で、一日中お部屋でぼんやりと過ごし、オンラインで話す相手もいないのでどんどん昔の自分を取り戻してしまっています。わたしはもともとコミュニケーションが不得意で、学生時代にこのままでは社会に出られないかもと訓練のつもりでメイドカフェのメイドになり、そのあとなんやかんやで地下アイドルになりました。もしかすると、突然「明日イベントできるよ!」と言われても、今のわたしではことわってしまうかもしれません。人前に出ることをすこし想像しただけでドキドキしてしまいます。わたしは生まれてから一度もステージで歌ったことなんてなくて、妙な夢を見ていただけという可能性もあります。そんな気がしてきました。多分そうです。

時々、自宅でチェキを撮って、ちょっとしたコメントやサインを入れて通販しているのですが、地下アイドルだった自分を思い出すことができてとても楽しいです。昨日はコメントもワンパターンでは良くないなと思い、何枚かイラストを描こうとまずは試しに『連ちゃんパパ』を描いてみました。結構かわいく描けたので、イラストありかも!と思い、次に『ザ・シンプソンズ』のバートや『寄生獣』のミギー、までは良かったのですが、調子に乗って『サバイバル』のサトルを描いたら、ただ大きなこわい男性が背後に描かれた残念な仕上がりになってしまいました。わたしは『サバイバル』を読み始めたばかりで、まだサトルとフライデーしか登場していないのですが、フライデーにしておいたほうが良かったのかもしれないです。

『サバイバル』は現代の麻痺した贅沢な価値観に疑念を持つことができる素晴らしい漫画ですが、チェキにサトルを描くと売り物にならなくなってしまうこともあるのです。一人でも多くの方に、サトルに潜む危険性を知っていただければと思います。

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