【新型コロナ】アジサイ観賞 今シーズンは予約を 鎌倉・長谷寺

水色やピンクに色づいてきたアジサイを前に「最大限の配慮をして来訪者を迎えたい」と話す山崎さん=鎌倉市長谷

 アジサイの名所として知られる長谷寺(神奈川県鎌倉市長谷)が、観賞の事前予約制を初めて導入している。新型コロナウイルス感染防止の混雑対策のためで、拝観料の一部は医療従事者に届ける。

 予約制にしたのはガクアジサイやヒメアジサイなど40種以上2500株が咲き誇る散策路「あじさい路」の観賞。午前・午後で500人ずつを受け付ける。

 同寺はアジサイが見頃を迎える6月には毎年、多い日で1日1万人が訪れ、行列ができる。感染防止のため大型連休中などは閉山した寺はシーズンの対応を模索し、事前申し込みを始めた。

 特別拝観料として千円が必要で、うち500円は県の「かながわコロナ医療・福祉等応援基金」に寄付される。予約が必要なのは散策路のみで、境内の鉢植えのアジサイなどは自由に見られる。

 1日200通ほどの応募が届いており、同寺の山崎康史さんは「今年は花付きがとても良い。最大限の予防策をした上で、楽しんでもらえるようにしたい」と話す。6月いっぱいが見頃という。

 往復はがきの先着順で、希望日の1週間前必着。返信はがきで日程を確認する。問い合わせは同寺電話0467(22)6300。

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