【MLB】球団別プロスペクトTOP10:ミネソタ・ツインズ

1位:ロイス・ルイス(SS/3B)
2017年ドラフト1巡目(全体1位)指名。5ツールプレーヤー候補のダイナミックなプロスペクト。エリートクラスのスピードと30本級のパワーポテンシャル、平均以上の肩とSS守備を持っており、課題は動きが大きい打撃フォームからくるコンタクトの不安定さ。シーズンでは打率.236と苦しんだが、フォーム修正後に参加したAFLでは打率.353、OPS.975と持ち直した。

2位:アレックス・キリロフ(1B/OF)
2016年ドラフト1巡目(全体15位)指名。プロ入り後は数々の怪我に悩まされているが、2018年に打率.348、20本塁打とブレイク。バランスのとれたスイングから全方向にラインドライブを飛ばす。平均レベルのRFになれるだけのツールをもっており、またメジャーでの出場機会を増やすために始めた1B守備も上々。健康に過ごすことができればメジャー定着も近い。

3位:トレバー・ラーナック(OF)
2018年ドラフト1巡目(全体20位)指名。昨年はA+と2Aで127試合に出場し、打率.309、13本塁打を記録した。逆方向への驚異的なパワーを見せる一方で、ライト方向へのホームランが少なく、打球を強く引っ張ることができるようになればホームランが急増する可能性がある。スピードは平均以下だが練習熱心で、平均レベルのRFになれると見られている。

4位:ジョーダン・バラゾビック(RHP)
2016年ドラフト5巡目(全体153位)指名。伸びしろを買ってオーバースロットで契約したチームの期待に応えてトッププロスペクトへと成長した。ファストボールは常時95-97マイルを記録するなどパワフル。スライダーと、改善に取り組んできたチェンジアップも投げる。変化球を更に改善することができればエースになれる。

5位:ホアン・デュラン(RHP)
2018年夏にエドゥアルド・エスコバーを放出した際の見返りとして加入。昨年は防御率3.76、K/9 10.6の好成績を残して21歳の若さで2Aにも到達した。平均97マイル、頻繁に100マイルを記録するファストボールと、シンカーとスプリッターの中間のような"スプリンカー"のコンビネーションで打者を圧倒する。ストライクゾーンの高低の使い分けを意識し始めて投球の幅が広がった。今後も先発を続けるためには細かな制球の改善が必要。

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6位:ライアン・ジェファース(C)
2018年ドラフト2巡目(全体59位)指名。大学時代から評価の高かったパワーはプロの世界でも通用しており、昨年はA+と2Aの103試合で14本塁打を記録した。打率も.264を残したが、長打を狙うタイプであり、より上の階級では下がる可能性がある。一方の守備はフレーミングやレシービングに定評がある。肩自体は強いが盗塁阻止率は26%にとどまった。

7位:キオニ・キャバコ(SS)
2019年ドラフト1巡目(全体13位)指名。前年の秋から評価を上昇させて1巡目での指名を勝ち取った。怪我の影響もあってプロデビューでは低迷したが、パワーポテンシャルと身体能力に高い評価を得ている。最大の課題は三振の多さで、打撃フォームとアプローチを修正する必要がある。プロではSSに挑戦して可能性を見せた。3Bならゴールドグラブ級といわれている。

8位:マット・カンテリーノ(RHP)
2019年ドラフト2巡目(全体54位)指名。最速96マイルのファストボール、80マイル半ばのプラスのスライダー、プロ入り後に再び投げ始めた曲がりの大きいカーブ、左打者に効果的に使えるチェンジアップの4球種を扱う。大学時代には安定してストライクに投げ込める制球力と耐久性の高さを示していたが、力みがある独特の投球フォームから先発適性を疑問視されている。

9位:ブレイン・エンロー(RHP)
2017年ドラフト3巡目(全体76位)指名。オーバースロットの契約金200万ドルで契約した。平均以上のカーブ以外の、平均92マイルのファストボール、スライダー、チェンジアップはいずれも平均程度の評価であり、ドラフト当初に思われていたような球の質で押していくタイプではなく、完成度の高さで勝負する技巧派へと成長した。

10位:ギルベルト・セレスティーノ(OF)
2015年7月に契約金250万ドルでアストロズに入団。2018年夏のライアン・プレスリーとのトレードで移籍してきた。昨年は打撃フォームの修正に成功し、後半戦にOPS.938と爆発した。10本塁打は自己ベストであり、まだこれからパワーが伸びる可能性を秘めている。一方の守備は広大なレンジ、優れた打球反応、強肩を備えており、以前から評価は高い。

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