コロナ収束願い 夜空に大輪の花 松浦・福島「土谷棚田」

新型コロナウイルスの感染拡大の収束を祈願して打ち上げられた花火=1日午後8時2分、松浦市福島町

 花火で一日も早い新型コロナウイルス収束を願う「チアアップ! 花火」プロジェクトが1日、全国一斉にあり、長崎県内では土谷棚田(松浦市福島町)で75発が夜空を彩った。
 夏の花火大会は、江戸時代に飢饉(ききん)や疫病で亡くなった人たちの供養と悪病退散を願い隅田川で始まったとされる。同プロジェクトは全国の花火大会が中止となる中、新型コロナの収束を祈願し、花火を見上げることで「Cheer up(励ます、元気づける)」目的。花火業者の若手有志が発案し、賛同の輪が全国に広がった。「集客しない」「時間は5分以内」で費用は業者負担が条件。
 土谷棚田は「日本の棚田百選」。佐賀県の唐津煙火が直径6~14センチ玉を打ち上げ、色とりどりの大輪の花が夜空を焦がした。

 


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