4月下旬から長野・岐阜県境付近を震源とする地震活動が続いていることから、長野気象台は、今後も継続するおそれもあるとして注意を呼びかけています。
4月22日から6月1日まで、一連の長野・岐阜県境付近の地震活動により、両県で震度1以上を観測した地震は171回を数えます。
先月29日には、岐阜県高山市で震度4、長野県松本市安曇、山形村で震度3の地震が発生しました。その直後、北アルプス・涸沢カールで地震の影響とみられる崩落がありました。
この地震を受けて、中部森林管理局は30日、上高地周辺をヘリコプターで調査し、梓川左岸の六百沢など6カ所で山腹の崩壊を確認しました。
気象台は、今後も地震活動が継続するおそれがあり、震源に近い場所では観測される震度より大きな揺れとなることから、十分に注意してほしいと呼び掛けています。
なお、焼岳の火山活動に特段の変化は見られないということです。