熊本市東区の温浴施設、2カ月ぶり再開 コロナ中傷乗り越え

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営業再開した「ピースフル優祐悠」を訪れた常連客ら=1日、熊本市東区

 利用客の新型コロナウイルス感染が確認され、2カ月以上休業していた熊本市東区下南部の温浴施設「ピースフル優祐悠」が1日、営業を再開した。いわれのない誹謗[ひぼう]中傷を乗り越え、再開を待ち望んでいた常連客を出迎えた。

 午前10時の開店直後に数人が来館。問診票に体調や連絡先を記入し、検温後に温泉やプールを楽しんだ。市保健所が確認した感染対策は休憩室の座席を3割以上減らし、一度に入館できる客を最大200人に制限した。

 いずれも近くに住む、会社員の松尾兼悟さん(51)は「感染対策は徹底されている。孫も大好きなので連れてきたい」、土山ケミエさん(93)は「足腰のリハビリとしてプールで歩くのが日課だった。再開できてよかった」と笑顔を見せた。

 施設は利用客の感染が分かった翌日の3月26日から休業。施設名を公表するとインターネット上などに誹謗中傷が相次ぎ、従業員の家族も出勤停止や保育園の登園拒否を受けるなどした。一方、「熊本地震後の入浴支援に感謝している」といった声援も届いた。

 全従業員約70人もこの日、通常勤務に復帰。村上浩二支配人(60)は「従業員の家族まで打撃が及んだのはショックだったが、必要としてくれるお客様のために対策を徹底して営業を続けたい」と話した。(堀江利雅)