「やっとできる」熊本県立高校で部活動再開 消毒や換気を徹底

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練習後のあいさつ前、前後左右に距離を空ける八代東高野球部の選手たち=同高第2グラウンド
筋力トレーニングに励む北稜高レスリング部の選手ら=同高レスリング場

 新型コロナウイルスによる休校が解けた1日、熊本県立高校では運動部活動が再開した。春から続いた休止の間に、県高校総体やインターハイ、甲子園が相次ぎ中止。大きな目標を失う中、復帰した選手たちは仲間との久々の練習を喜ぶ一方、指導者は密閉、密集、密接の「3密」の回避に頭を悩ませた。

 対人接触が避けられないレスリング。北稜では、体幹トレーニングに時間を割き、技の掛け合いも短時間に制限。実戦形式のスパーリングを見送った。矢山裕明監督(49)は「なるべく接触を避ける範囲で練習するしかない。早く試合勘を戻させてあげたいが…」と悩ましげ。大野真子主将(3年)は「感染は怖いけど組まないとレスリングができない。小まめな消毒を忘れずに、前に進むしかない」と気丈に振る舞った。

 バドミントンはシャトルへの風の影響を考慮し、締め切った屋内でプレーする。強豪の八代東では窓を開放した上で暗幕を張り、出入り口も全開にして換気に努めた。権藤浩二監督(58)は本格化する今後の練習をにらみ「日本協会が近く示すガイドラインも参考にする」。花田彬主将(3年)は「進学後のインカレ優勝に向け練習するだけ」と切り替えていた。

 同校では野球部員も久しぶりに白球を追った。捕手の山本航弥主将(3年)は投手陣の調子を確認しながら「やっと好きな野球ができる」。部室で着替える人数を通常の半分に抑え、練習では選手間の距離を広げた。それでも大里尚純監督(52)はグラウンド整備に目を留め「トンボは複数人が触る。あれも消毒しないと」と念を入れた。

 サッカー全国常連の大津は、大津町運動公園で練習再開。山城朋大監督(31)は最初に「焦らず、ゆっくりコンディションを上げていこう」と部員に呼び掛け。練習前の検温や飲み物の持参を徹底し、ストレッチやシュート練習など約1時間で切り上げた。半代将都主将(3年)は「(県、全国)総体をやりたかったという思いはあるが、全国制覇に向けて今日から再スタート」と冬の全国選手権に照準を合わせた。(萩原亮平、後藤幸樹、河北英之)