熊本市内のコロナは「武漢系」か「欧州系」 

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 熊本市は1日、市内で確認された新型コロナウイルスの三つの感染者集団のうち、一つは中国・武漢系のウイルス株、残りの二つは欧州起点のウイルス株だった可能性が高いと発表した。国立感染症研究所(感染研、東京)が、感染者から採取したウイルスのゲノム(全遺伝情報)配列を解析したという。

 市によると、感染研の検体解析の結果、感染経路が不明な人を含む22人はA(4人)、B(4人)、C(11人)の3グループに分けられた。残りの3人は検体の量が足りず解析できなかった。

 Aのウイルス株は、1~2月に「第1波」として日本に入り込んだ武漢系の株に近かった。BとCは、3月中旬までに「第2波」として国内に流入した欧州起点のウイルス株に類似していた。

 3グループについて、市は「ウイルスのゲノム配列に差がみられ、それぞれ独立して発生したことが確認できた」と説明した。

 関係者によると、3グループの構成員は、「温浴施設を利用した人ら」「同系列の店舗で働いていた人ら」「亡くなった男性医師や医師が立ち寄った飲食店の従業員ら」に分けられる。各グループのウイルス株はそれぞれ、国内に流入した後、関西や九州などで感染を広げた株とも特徴が似ていたという。(潮崎知博)