企画展『なやみ深き漢字学習-明治から戦前へ-』開催

2020年6月2日
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
漢検 漢字博物館・図書館

戦前の貴重な試験問題や練習帳を展示
企画展『なやみ深き漢字学習-明治から戦前へ-』開催

漢検 漢字博物館・図書館(本部:京都市東山区/館長:髙坂節三/以下、漢字ミュージアム)は、企画展『なやみ深き漢字学習-明治から戦前へ-』を開催することをお知らせします。実施概要は、下記の通りです。

企画展概要

【企画展名】なやみ深き漢字学習-明治から戦前へ-
【開催期間】2020年6月3日(水)~2021年1月5日(火)
※漢字ミュージアムは新型コロナウイルスの感染防止のため、3月から臨時休館。6月3日(水)開館再開。企画展は当初2020年4月7日(火)~6月28日(日)開催予定だったが、上記理由により期間変更
【場 所】漢字ミュージアム 2階 企画展示スペース
【内 容】明治時代、近代的な学校制度が始まりました。当時、現在の私たちが使っているような漢字ド
リルやノートはまだなく、小学校のそれぞれの学年で学習する漢字の数も決まっておらず、さ
らには、漢字を廃止しようとする運動もありました。そのような時代の人々は、漢字をどのよ
うに学び、教えていたのでしょうか。なやみ深き漢字学習の近代に迫ります。
【企画展への入場料】漢字ミュージアムの入館料のみ必要
【備 考】この企画展は「beyond2020プログラム 認証事業」です。

明治から戦前の教科書や練習帳などを展示します。戦前の練習帳は、現在ではなかなか目にすることのできない貴重なものです。また、京都府立京都第一中学校の明治時代の試験問題も展示します。

(左)『小学指教図』(明治時代) (右)『硬筆練習帳』(ペン文字会編、大正15年)

企画展『なやみ深き漢字学習-明治から戦前へ-』

■企画展の概要

明治時代、近代的な学校制度が始まりました。当時、現在の私たちが使っているような漢字ドリルやノートはまだなく、小学校のそれぞれの学年で学習する漢字の数も決まっておらず、さらには、漢字を廃止しようとする運動もありました。そのような時代の人々は、漢字をどのように学び、教えていたのでしょうか。なやみ深き漢字学習の近代に迫ります。

■展示の見どころ

見どころ① 明治時代の漢字テストの答案を展示
長野県松本市の旧開智学校が保管する、明治時代の漢字書取試験の答案を展示します。答案を分析することで、当時の小学生がどの程度漢字を書くことができたのか、また、漢字テストの採点基準がどんなものであったのかが分かります。

見どころ② 戦前の「漢字ドリル」を展示
現在のような形の漢字ドリルは、いつ、どのようにして生まれたのでしょうか。戦前の漢字学習の副教材を分析することで、漢字ドリルの成立に迫ります。古い教科書を保管する図書館や博物館は数多くありますが、学習帳などの副教材を収集する施設はほとんどありません。漢字学習の歴史の解明にむけて、当館では家庭に眠る漢字ドリルの寄贈を募っています。

見どころ③ 京一中の入試・定期試験問題にチャレンジ
京一中洛北高校同窓会の協力により、同会が保管する明治時代の定期試験問題を展示します。また、体験コーナーでは、明治時代の京一中の入試や、定期試験にチャレンジすることができます。ノーベル賞受賞者や著名な学者、政治家を多数輩出した京一中の、高度な授業の一端に触れることができます。

漢検漢字博物館・図書館のご紹介

漢字ミュージアムは京都・祇園に2016年6月29日に開館した日本初の漢字に特化したミュージアムです。京都市元弥栄中学校跡地に建設され、ただ漢字を見るだけでなく、触れる・学ぶ・楽しむ展示を通して、いくつもの驚きや発見を生み出す体験型ミュージアムです。

外観 30メートルの漢字歴史絵巻 2階は20以上の体験型展示

「今年の漢字®」の大書 漢字5万字タワー 約4,500冊を閲覧できる図書館

アクセス

◆京阪本線『祇園四条駅』徒歩5分
◆阪急京都線『京都河原町駅』徒歩8分
◆地下鉄東西線『東山駅』徒歩10分
◆京都市バス『祇園』下車すぐ

施設概要

【所在地】〒605-0074 京都市東山区祇園町南側551番地
【電話】075-757-8686
【FAX】075-531-0340
【WEBサイト】https://www.kanjimuseum.kyoto/
【入館料】大人800円 大学生・高校生500円 中学生・小学生300円 未就学児・障がい者 無料
【開館時間】 9:30~17:00(最終入館16:30)※6月3日(水)から当面の間は11:00~17:00(最終入館16:30)
【休館日】月曜(休館日が祝日の場合は、翌平日に振替)※6月3日(水)から当面の間は月曜・火曜休館