水上村観光協会は、地域の自然や文化、歴史などをPRする冊子シリーズ「未来につなぐ村の宝物」の第5弾として「猫寺」と「水上村の山野草Ⅳ」を発行した。初心者から専門家まで楽しめるものを提供しようと、2016年から年2冊ずつ発行。今回も村民らが編集会議を重ね、約1年をかけて完成させた。
「猫寺」では、相良の化け猫騒動で知られる千光山生善院を紹介。名称の経緯や村に建立された理由、国指定重要文化財の観音堂の秘密などを分かりやすく説明している。
「山野草Ⅳ」は、村在住の画家小松愼平さんの植物画を使い、ウワバミソウやムカゴなど9種類の食べ方を解説している。
シリーズは節目の10冊となり、発行をいったん休止する。「温泉や市房山、チョウ、鳥など宝はまだいっぱいあるですが…」と西和人会長(58)。「10冊それぞれに思い入れがある。体験学習などの教材としても使ってもらえれば」
新刊の2冊は各A5判23ページで780円。千部ずつ発行し、村物産館「水の上の市場」などで販売中。同協会TEL0966(46)0800。
(坂本明彦)
熊本日日新聞 2020年6月1日掲載