新型コロナウイルスの影響で今夏の海水浴場開設を断念した神奈川県逗子市の桐ケ谷覚市長は2日、海水浴場のマナー条例を今夏の海岸にも適用するため、条例改正案を9日開会の市議会に提出する考えを示した。市長は「多くの人出が予想される中、夏の海岸の安全を守るルールがなければ、市民の不安は解消されない」と条例改正の必要性を強調した。同様の条例がある鎌倉市も、夏に向けて改正の準備を進めている。
逗子市は2014年から、海水浴場開設中に砂浜での飲酒やバーベキューなどを禁止する改正条例を施行。家族連れが安全に楽しめるビーチをうたってきたが、今夏は開設中止で条例が適用されないため、新たなルール作りが急務となっている。
現行の条例と同様に砂浜での飲酒などを禁止する方向で検討し、海水浴シーズンが本格化する7月中旬の適用を目指している。警備員やライフセーバーも配置する方向という。
また、鎌倉市の松尾崇市長も10日開会の市議会にマナー条例の改正案を提案する方針で、今夏の砂浜での飲酒などを禁止する方向で調整している。