立食で5千人収容ホールに礼拝堂も 「パシフィコ横浜ノース」営業開始

国内最大規模を誇るパシフィコ横浜ノースの多目的ホール

 横浜・みなとみらい21(MM21)地区に開業した複合MICE(国際会議などの総称)施設「パシフィコ横浜ノース」が2日、報道陣に公開された。国内最大規模の多目的ホールに加え、大中小42の会議室などを備え、MICE都市・横浜の新たな拠点として期待される。

 正式名称は「横浜みなとみらい国際コンベンションセンター」で地下1階、地上6階建て、延べ床面積約4万7千平方メートル。隣接する「パシフィコ横浜」とペデストリアンデッキで通じており、横浜国際平和会議場が二つのMICE施設を一体運用する。

 ノースの最大の特徴は1階の多目的ホール。広さが約6300平方メートルあり、立食で最大5千人、円卓での着席で最大2340人を収容できる。用途に応じて最大8分割することも可能。企業の報奨旅行やイベント、展示会などの利用が見込まれている。

 数十人から数百人規模まで受け入れられる各種会議室のほか、イスラム教徒らのための礼拝室も用意。コーヒーチェーン店も入居した。

 ノースは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月24日のオープンと同時に臨時休館。緊急事態宣言が解除され、今月1日に営業を開始した。横浜国際平和会議場の中山こずゑ社長は「アジアでオンリーワン、ナンバーワンの質を目指したい」と話した。

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