バンクシーの半生を描く待望の評伝、 ついに邦訳。 緻密な取材が人物像を浮き彫りにする世界でも貴重なルポルタージュ。 全国書店、 Amazonにて発売中。
グラフィティアーティストとしてその名を馳せ、 唯一無二の存在となった神出鬼没の現代アーティスト、 バンクシー 。 新型コロナウィルス感染症の流行による未曾有の事態にも即座に対応した新作の発表など、 常に世界中の注目を集め続けている。 「風船と少女」や、 マスクをして火炎瓶ではなく花束を投げる男の作品、 ベツレヘムでの活動、 サザビーズのシュレッダー事件など、 その影響はアート界にとどまらず、 世界中のあらゆる層の人々に及ぶ。
アート界をひっくり返し、 地球上で最も有名なひとりになりながら、 壁に隠れたままのバンクシーとはいったい何者なのか?イギリスの新聞記者が緻密な取材で追った評伝である本書では、 彼の軌跡をたどることで、 ひとりの少年がどのように匿名のまま世界的なアーティストになっていったのか、 その実像に迫っていく。
世の中の常識を軽やかにひっくり返す覆面芸術家であるバンクシーの、 故郷のこと、 お金のこと、 協力者のことなど、 今まで不明瞭であった彼の背景も見えてくる。
目次
侵入するアート
かつてブリストルで
グラフィティを読み解く
スタイルの発見
バンクシーツアーへ出版
匿名の幸せ
アーティスト兼オーガナイザー
ならず者、 故郷へ帰る
チーム・バンクシーへようこそ
バンクシーをめぐるビジネス
フェイク
壁を買いたい人はいますか?
「ペスト・コントロール」は、 いかにして“害虫”を駆除したのか
ボンジュール、 ミスター・ブレインウォッシュ
理論なきアート