「医療危機宣言」を解除 長崎県医師会、感染予防は継続を

 長崎県医師会(森崎正幸会長)は1日付で、県内の新型コロナウイルス感染拡大に伴う「医療危機的状況宣言」を解除した。県内では4月17日を最後に新規の感染者が出ておらず、クラスター(感染者集団)が発生したクルーズ船コスタ・アトランチカが5月末に長崎を出港したため、「医療体制の危機的状況はいったん回避できた」と判断した。
 宣言は、クルーズ船でのクラスター発生直後の4月23日に出していた。同会は、感染流行の第2、第3波に備えた医療提供体制の確保が必要として、県民に対し、引き続きマスクの着用や手洗いなど感染予防の徹底を呼び掛けている。

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