県外客向け「入店控えて」 長崎商議所がチラシ作製

県外客へ入店を控えるよう促す長崎商工会議所のチラシ

 県境を越えた人の移動が1日から緩和されたことに伴い、長崎商工会議所は主に夜間に営業する飲食業界の要望を受け、県外客に来店を控えるよう促すチラシを千部作製した。長崎サミットで宮脇雅俊会頭は「県外客お断りではなく、あくまでお願い。店側は言いにくい面がある」と説明した。
 商議所が先月開いた業界との意見交換会で「県外客の受け入れはまだ怖い」「面と向かって断りきれない」などの声が出ていた。チラシには「しばらくの間、県外からお越しのお客様には、入店をお控え頂いております」と表記。店側が客に直接伝えると角が立つことを考慮し、長崎商議所名での「おねがい」にした。
 長崎料飲業同業組合や銅座町自治会などを通じて希望する店に配布。店頭に掲示し活用してもらう。チラシは商議所ホームページからダウンロードでき、非会員も利用できる。
 県は19日から、県外客を呼び込むキャンペーン「ながさき癒(いや)し旅」を実施する。

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