東山紀之主演「必殺仕事人」最新作放送! 藤田まことさん没後10年で、変わらぬ絆を報告

2007年にスペシャルドラマで復活して、今年で14年目に突入する時代劇「必殺シリーズ」最新作の「必殺仕事人2020」が、テレビ朝日系で6月28日(午後9:00=ABCテレビ制作)に放送される。出演するのは、主演の東山紀之のほか、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見、松尾諭、生瀬勝久、キムラ緑子、中越典子らレギュラーメンバーに加え、杉本哲太、杉野遥亮、森川葵、古川凛、中島ひろ子、大東駿介、駿河太郎、市村正親らがゲストとして登場する。

今回、東山が演じる仕事人・渡辺小五郎と対峙(たいじ)することになるのは、本町奉行所に赴任してくる奉行・湯川伊周。市村が演じるこの男は、悪人を撲滅するためにやって来た穏やかな性格の人格者だが、実は裏の顔をもっている。

「僕は市村さんを目標にしていたんですよ」と語る東山は、今回が市村とは芝居での初共演となる。「自分を律して舞台に立ち続けるというご苦労もよく分かるので『こんな舞台人になりたい』と思っていました。今後、歌って踊る企画でもご一緒できたらいいですね」と、喜びをあらわにした。

一方の市村は「東山くんとは、たまにどこかで会うということはあっても、お芝居するのは初めてです。われわれの感じだとミュージカルで出会うのが自然なんだろうけど、時代劇で出会うことができました。これも令和のなせる奇跡の一つなんでしょうね。今後、歌って踊る企画でもご一緒する日が来ることを願っています」とにこやかに応えた。

さらに、「今回、殺陣をした時に『日本人でよかったなぁ』と思ったんです。時代劇の殺陣ってやっぱりかっこいいですよ。斬られるのもかっこいい! 僕、実は緊張して東山くんの目を見られなかったんです。刀を交えながらも『かっこいいな』と思っていました」と、“必殺”の見どころである殺陣の魅力を語った。

また、今年は中村主水という希代のハマリ役で、シリーズを牽引し続けてきた藤田まことさんの没後10年にあたる。撮影前には、仕事人のアジトに、藤田さんの写真と主水の好物であったメザシを飾り、東山ら出演者たちが手を合わせた。18年には過去の藤田さんの出演シーンと東山が新撮映像で再共演を果たすなど、いまなおシリーズの中で藤田さんは生き続ける。

東山は「藤田さんに『相変わらずみんなで集まってワイワイと藤田さんの話をしながら頑張っています』と報告しました。一緒にメザシが食べられなくて残念ですけどね。今でも藤田さんのような存在は絶対に必要だと思っています」と、“必殺”の真髄を教わった大先輩へ思いをはせた。

毎回、世相を反映した問題を描き出す「必殺仕事人」。今回のテーマは「親だまし」。半端な悪党=グレ者が、息子をかたって親から多額のお金を引き出す卑劣な犯罪、現代でいう“オレオレ詐欺”を絡めた内容となっている。

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