休館中のアレガ軍艦島 譲渡先候補決まる 長崎市

 長崎市は、1月から休館している市有の温泉・宿泊施設「野母崎炭酸温泉Alega(アレガ)軍艦島」(野母町)について、土地と建物の譲渡先候補者に宿泊業の大成不動産システム(長崎市)を選んだ。5日開会の定例市議会に本契約を結ぶための議案を提出する。
 同施設は、市が民間への売却先を公募したが決まらず、1月から休館。このため無償譲渡に方針を変え、譲渡先を公募した。市によると、市内の2事業者から申し込みがあり、審査を経て同社に決まった。
 同社は佐賀県嬉野市で温泉宿泊施設やレストランなど5軒を運営。担当者は「野母崎の魅力は豊かな自然。これまでのノウハウを生かし、地域活性化に取り組みたい」としている。
 同施設は旧西彼野母崎町が2001年に「野母崎海の健康村」として開業。15年に名称変更した。敷地面積約1万2700平方メートル。建物は地上3階地下1階の鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積約4300平方メートル。


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