【MLB】球団別プロスペクトTOP10:ヒューストン・アストロズ

1位:フォレスト・ウィットリー(RHP)
2016年ドラフト1巡目(全体17位)指名。昨年は禁止薬物の使用による出場停止で18登板のみ、怪我の影響で防御率7.99と散々な一年を送った。BB/9 6.6と以前には見られなかった制球難に陥るなど不安材料は多いが、プラスまたはそれ以上のポテンシャルを見せる5球種を扱えるマイナー屈指のポテンシャルの高さからトッププロスペクトとしての地位はまだ揺らいでいない。

凄まじいポテンシャルを秘めた1位のウィットリー

2位:ホゼ・ウルキディ(RHP)
昨年はメジャーで9試合に登板、ワールドシリーズ第4戦に先発して5回を無失点に抑えるなど大舞台でも経験を積んだ。決め球のチェンジアップと優秀な制球力が武器。新たに投げ始めたスライダーを改善することができればローテーション3、4番手級の先発になれる。春の時点では開幕ローテーション入りが確実視されていた。

3位:ジェレミー・ペーニャ(SS/2B)
2018年ドラフト3巡目(全体102位)指名。昨年AとA+の109試合で打率.303、7本塁打、20盗塁とブレイクして評価を上げた。優れた打球反応から広大なレンジをカバーする守備力の高さには、大学時代から定評がある。肩の強さに関しては評価が分かれるが、送球動作は素早い。父親のジェロニモは、打撃力が売りの2Bとして7年メジャーでプレーした。

4位:エイブラハム・トロ(3B/2B)
2016年ドラフト5巡目(全体157位)指名。昨年は2Aと3Aの114試合で打率.324、17本塁打の好成績を残してメジャーでも2本塁打を放った。アプローチに優れており、パワーとアベレージを両立させることが可能。スイッチヒッターだが左打席の方がスイングに力がある。一方の守備はどこを守っても平均以下。打撃力を生かせるスーパーユーティリティとしての起用が合っているか。

5位:クリスチャン・ハビアー(RHP)
2015年3月に契約金僅か1万ドルで入団。昨年はA+から3Aへと駆け上がり、防御率1.75、K/9 13.5、被打率.130という圧倒的な成績を残した。球自体は成績ほど傑出したものではなく、ローテーション4番手タイプとされている。課題はBB/9 4.7を記録した制球力で、より高いレベルの打者を相手にする場合には苦戦する可能性がある。

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6位:フレウディス・ノバ(INF)
一度はマーリンズと契約金250万ドルで合意もPED使用が発覚し破談、結局120万ドルでアストロズと契約を結んだ。15四球に対し68三振のアグレッシブなアプローチは要改善だが、ハンリー・ラミレスと比較され、20本塁打20盗塁級のポテンシャルを秘めている。内野送球で97マイルを計測したキャノンアームを持っている。SSとして十分な守備力があるが、2Bや3Bでも経験を積んだ。

7位:ブライアン・アブレイユ(RHP)
最速97マイルのファストボールと回転量の多いハードなカーブは威力抜群。メジャーではリリーフとして7試合に登板し、防御率1.04、K/13.5と結果を残した。フォームには力みがあり、腕の振りと下半身の動きがバラバラになる時があるため、マイナー通算BB/9 5.5と制球力は平均以下。先発、リリーフ問わずメジャーで活躍するためには制球力を磨きたい。

8位:コリー・リー(C)
2019年ドラフト1巡目(全体32位)指名。3巡目相当の選手とみられており、アンダースロットの175万ドルで契約した。素早いバットスピードと元来の力強さからパワーポテンシャルを秘めているとされ、それを開花させるためにプロデビューではスイング修正に取り組んだ。Cに専念したのは大学3年時であり、経験とともに平均レベルの守備力は身につくとされている。キャノンアームを持つ。

9位:ハンター・ブラウン(RHP)
2019年ドラフト5巡目(全体166位)指名。大学3年目に球速が上昇してローテーションに定着、防御率2.21の好成績を残して評価を上げた。92-100マイルの少しホップするファストボールはストライクゾーン高めで効果的。カーブとスライダーにも一定の評価を得ている。先発として活躍するためには制球力とチェンジアップの改善が必要。

10位:タイラー・アイビー(RHP)
2018年ドラフト3巡目(全体91位)指名。プロ入り後も順調に活躍していたが、昨年はグローブに異物が見つかったことによる出場停止と怪我の影響で52投球回のみにとどまった。高目にファストボール、低目にカーブというように高低を使い分けることよって三振を奪う。先発投手として十分な球種と制球力を持っているが、力みがあるファンキーな投球フォームからリリーフ向きだという意見も。

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