1位：ジョー・アデル（OF）
2017年ドラフト1巡目（全体10位）指名。ハイリスクハイリターンな素材とみられていたが、順調に5ツールプレーヤー候補へと成長してきた。マイナー通算三振率25.3%と、コンタクトとアプローチに不安はあるが、パワーはコンスタントい30本塁打を期待できるレベル。OF3ポジションどこでも守れるが、CFにはマイク・トラウトがいるためメジャーではRFが定位置になるか。
2位：ブランドン・マーシュ（OF）
2016年ドラフト2巡目（全体60位）指名。シーズン半ばに行ったフォーム修正が功を奏し、7月以降は2Aで打率.306、OPS.829を、アリゾナ秋季リーグでは打率.328、OPS.909の好成績を残した。高校ではアメフトもプレーしたアスリートで、その高い身体能力と技術の合わさったCF守備には定評がある。肩も非常に強いため、少なくとも第四のOFにはなれる。
3位：ジョルディン・アダムス（OF）
2018年ドラフト1巡目（全体17位）指名。契約金はオーバースロットの410万ドルだった。大学ではアメフトと野球をプレーする予定だったアスリートで、最大の武器は20-80評価で80評価を得る、爆発的なスピード。ルート取りや打球判断を改善できればエリートなディフェンダーになれる可能性がある。打撃面ではすでに成熟したアプローチが光る。
4位：ジェレマイア・ジャクソン（SS/2B）
2018年ドラフト2巡目（全体57位）指名。ドラフト当時は巧打者タイプと思われていたが、昨年ROKの65試合で同リーグタイ記録の23本塁打、三振率33%とスラッガータイプへと変貌した。ほっそりとした体格でありながら、既に逆方向への長打力も見せるなど、そのパワーは本物。三振を減らすことが今後の課題。安定感は欠くが、SSに残れるレベルの守備力はある。
5位：クリス・ロドリゲス（RHP）
2016年ドラフト4巡目（全体126位）指名。オーバースロットの契約金85万ドルで入団した。背中のストレス反応と疲労骨折の影響で、ここ2年で僅か9.1投球回のみにとどまっているが、評価の高い4球種を安定してストライクに投げ込むことができることからポテンシャルは傘下の投手でNo.1との評価。まずは1年間プレーして健康面の不安を取り除きたい。
6位：パトリック・サンドバル（LHP）
2015年ドラフト11巡目（全体319位）指名。オーバースロットの契約金90万ドルでアストロズに入団した後、2018年のマーティン・マルドナードのトレードで移籍してきた。球速が伸びたファストボールは93-96マイルを安定して記録するようになった。ベストピッチのチェンジアップはメジャーリーガーからも空振りを奪うことのできる球。ローテーション4番手タイプとされている。
7位：アロル・ベラ（SS）
2019年7月に契約金200万ドルで入団。既に成熟したアプローチとバットコントロールを有しており、優れたスイッチヒッターへと成長する可能性を秘めている。現時点ではライナーを飛ばすにとどまっているが、体格が成長すればパワーは伸びる可能性がある。足は平均レベルであり、今後更に落ちる可能性はあるが、その他のツールはSSにフィットする水準にある。
8位：カイレン・パリス（SS）
2019年2巡目（全体55位）指名。オーバースロットの契約金140万ドルで入団した。現時点ではライナー狙いの打撃スタイルをとっているが、15本塁打レベルのパワーが身につく可能性がある。スムースな動き、平均以上のスピードと肩などのツールを有しており、SSに長期的にとどまることができるとされている。怪我の影響でプロデビューでは3試合のみの出場に終わった。
9位：ジャメイ・ジョーンズ（2B）
2015年ドラフト2巡目（全体70位）指名。父と兄弟2人はプロのフットボール選手というアスリートの家系の出身。昨年前半はスランプに陥ったが、後半戦とアリゾナ秋季リーグでは好成績を残した。130試合で5本塁打のみだったが、優れたスイングスピードから、パワーポテンシャルもある程度秘めているとされる。高校時代のポジションである2Bとプロ入り後に始めたOFの両方の守備をこなす。
10位：ホゼ・ソリアーノ（RHP）
2016年3月に契約金7万ドルで入団。ファストボールには平均96マイル、最速100マイルを記録するパワフルさがあり、回転数の多いカーブも評価が高い。チェンジアップも平均レベル。現時点ではBB/9 5.6と制球に苦しんでいるが、シンプルな投球フォームから経験とともに改善されるとみられている。2月にトミ・ジョン手術を受けたため、今年は全休。
