結婚式場・中華料理レストラン経営の(有)黄鶴が破産へ、新型コロナでキャンセル相次ぐ

 (有)黄鶴(TSR企業コード:320298965、法人番号:2040002084390、旭市鎌数9229-1、設立1982(昭和57)年6月、資本金1000万円、髙橋聡社長)は6月1日までに事業を停止し、破産手続きを玉木賢明弁護士(玉木賢明法律事務所、東京都新宿区四谷1-9、電話03-3358-1510)に一任した。
 負債総額は約10億円。

 地元旭市でトップクラスの規模を誇る結婚式場「ヒューマンプラザ黄鶴」を経営。フロア3~5階を神前式場・披露宴会場・チャペルとし、フロア1階では中華レストラン「黄鶴」を経営、フロア2階を法事やパーティーなどに対応した大宴会場としていた。
 しかし、旭市や周辺地域の人口減少や、ハウスウェディングなど結婚式の多様化から売上は減少傾向をたどっていたうえ、過去の設備投資に伴う過剰債務が収益を圧迫し、厳しい経営環境が続いていた。
 こうしたなか、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、予約のキャンセルが相次いだことで経営がさらに悪化。今後の業績回復の見通しが立たず、今回の措置となった。

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