球団史上最高の先発左腕は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手、指名打者、先発右腕に続く第11弾は先発左腕。各球団の番記者が歴代の先発左腕のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】デーブ・マクナリー(1962-74)
181勝、384先発、33完封、1476奪三振はいずれも左腕では球団史上最多。1968年から4年連続20勝、1970年はメジャー最多の24勝。
【2位】マイク・フラナガン(1975-87,91-92)
【3位】マイク・クエイヤー(1969-76)
【4位】スコット・マクレガー(1976-88)
【5位】スティーブ・バーバー(1960-67)

レッドソックス
【1位】レフティ・グローブ(1934-41)
在籍8年間(34~41歳)で最優秀防御率に4度輝き、20勝を挙げた1935年からの5年間で83勝。1941年には通算300勝を達成した。
【2位】ジョン・レスター(2006-14)
【3位】ダッチ・レナード(1913-18)
【4位】メル・パーネル(1947-56)
【5位】ベーブ・ルース(1914-19)

ヤンキース
【1位】ホワイティ・フォード(1950,53-67)
通算236勝、勝率.690を誇る。自己最多の25勝を挙げた1961年にサイ・ヤング賞。ワールドシリーズ通算22先発で防御率2.71。
【2位】アンディ・ペティット(1995-2003,07-13)
【3位】ロン・ギドリー(1975-88)
【4位】レフティ・ゴメス(1930-42)
【5位】CC・サバシア(2009-19)

レイズ
【1位】デービッド・プライス(2008-14)
2007年のドラフト全体1位指名選手。2012年に最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得し、球団史上初の20勝&サイ・ヤング賞。
【2位】スコット・カズミアー(2004-09)
【3位】ブレイク・スネル(2016-現在)
【4位】マット・ムーア(2011-16)
【5位】ライアン・ヤーブロー(2018-現在)

ブルージェイズ
【1位】ジミー・キー(1984-92)
在籍9年間で8度の2ケタ勝利を含む116勝。1987年はメジャー1位の防御率2.76をマークし、サイ・ヤング賞投票で2位にランクイン。
【2位】J・A・ハップ(2012-14,16-18)
【3位】デービッド・ウェルズ(1987-92,99-2000)
【4位】リッキー・ロメロ(2009-13)
【5位】マーク・バーリー(2013-15)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】マーク・バーリー(2000-11)
メジャー2年目の2001年から11年連続2ケタ勝利&200イニング。2005年にワールドシリーズ制覇。2009~11年にゴールドグラブ賞。
【2位】ビリー・ピアース(1949-61)
【3位】クリス・セール(2010-16)
【4位】ウィルバー・ウッド(1967-78)
【5位】ゲーリー・ピータース(1959-69)

インディアンス
【1位】サム・マクダウェル(1961-71)
在籍11年間で最多奪三振5度、奪三振率1位が6度。1965年にリーグ1位の防御率2.18をマークし、1970年にはキャリア唯一の20勝。
【2位】CC・サバシア(2001-08)
【3位】クリフ・リー(2002-09)
【4位】ビーン・グレッグ(1911-14)
【5位】ハーブ・スコア(1955-59)

タイガース
【1位】ハル・ニューハウザー(1939-53)
1944~45年に投手では史上唯一となる2年連続MVP。1944年は自己最多の29勝、1945年は25勝、防御率1.81、212奪三振で投手三冠。
【2位】ミッキー・ロリッチ(1963-75)
【3位】エド・キリアン(1903-10)
【4位】ハンク・アギーレ(1958-67)
【5位】ケニー・ロジャース(2006-08)

ロイヤルズ
【1位】ポール・スプリットーフ(1970-84)
ロイヤルズ一筋15年で球団史上最多の166勝をマーク。1973年の20勝を筆頭に2ケタ勝利10度。1987年に球団殿堂入りを果たす。
【2位】チャーリー・リーブラント(1984-89)
【3位】ダニー・ジャクソン(1983-87)
【4位】ラリー・グラ(1976-85)
【5位】バド・ブラック(1982-88)

ツインズ
【1位】ヨハン・サンタナ(2000-07)
最優秀防御率と最多奪三振に各3度輝き、2006年には19勝、防御率2.77、245奪三振で投手三冠。2004年と2006年にサイ・ヤング賞。
【2位】ジム・カート(1959-73)
【3位】フランク・バイオーラ(1982-89)
【4位】フランシスコ・リリアーノ(2005-06,08-12)
【5位】エリック・ミルトン(1998-2003)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】ダラス・カイケル(2012-18)
2015年に20勝8敗、防御率2.48の好成績をマークし、左腕では球団史上唯一となるサイ・ヤング賞。ゴールドグラブ賞も4度受賞。
【2位】マイク・ハンプトン(1994-99,2009)
【3位】ボブ・ネッパー(1981-89)
【4位】ワンディ・ロドリゲス(2005-12)
【5位】ジム・デシェイズ(1985-91)

エンゼルス
【1位】チャック・フィンリー(1986-99)
1989年からの11年間で2ケタ勝利10度。1993年にメジャー最多の13完投、ストライキの1994年はリーグ最多の25先発&183.1イニング。
【2位】フランク・タナナ(1973-80)
【3位】マーク・ラングストン(1990-97)
【4位】ジャロッド・ウォシュバーン(1998-2005)
【5位】ジム・アボット(1989-92,95-96)

アスレチックス
【1位】エディ・プランク(1901-14)
通算410完投と69完封はともに左腕ではメジャー史上最多。在籍14年間はすべて15勝以上でシーズン20勝7度。284勝は球団記録。
【2位】レフティ・グローブ(1925-33)
【3位】バイダ・ブルー(1969-77)
【4位】ルーブ・ワッデル(1902-07)
【5位】バリー・ジート(2000-06,15)

マリナーズ
【1位】ランディ・ジョンソン(1989-98)
1995年に18勝2敗、防御率2.48、294奪三振で球団史上初のサイ・ヤング賞。1992年から4年連続奪三振王。1997年は自身初の20勝。
【2位】ジェイミー・モイヤー(1996-2006)
【3位】マーク・ラングストン(1984-89)
【4位】ジェームス・パクストン(2013-18)
【5位】フロイド・バニスター(1979-82)

レンジャーズ
【1位】C・J・ウィルソン(2005-11)
リーグ連覇の2010~11年に2年連続で球団最優秀投手に選出。最初の5年間はリリーフ、先発転向後2年連続で15勝以上をマーク。
【2位】コール・ハメルズ(2015-17)
【3位】マイク・マイナー(2018-現在)
【4位】ケニー・ロジャース(1989-95,2000-02,04-05)
【5位】ジョン・マトラック(1978-83)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】トム・グラビン(1987-2002,08)
ブレーブスの左腕によるポストシーズン22勝のうち12勝を記録。在籍17年間で最多勝5度を含む244勝。サイ・ヤング賞も2度受賞。
【2位】ウォーレン・スパーン(1942-64)
【3位】スティーブ・エイバリー(1990-96)
【4位】チャーリー・リーブラント(1990-92)
【5位】デニー・ネイグル(1996-98)

マーリンズ
【1位】ドントレル・ウィリス(2003-07)
2003年に新人王を受賞。2005年にはいずれもメジャー最多の22勝、7完投、5完封を記録してサイ・ヤング賞投票で2位にランクイン。
【2位】アル・ライター(1996-97,2005)
【3位】マーク・レッドマン(2003)
【4位】スコット・オルセン(2005-08)
【5位】マーク・バーリー(2012)

メッツ
【1位】ジェリー・クーズマン(1967-78)
1976年に21勝10敗、防御率2.69、200奪三振の好成績でサイ・ヤング賞投票2位。在籍12年間で2ケタ勝利8度を含む140勝を記録。
【2位】ジョン・マトラック(1971-77)
【3位】シド・フェルナンデス(1984-93)
【4位】アル・ライター(1998-2004)
【5位】ボブ・オヘーダ(1986-90)

フィリーズ
【1位】スティーブ・カールトン(1972-86)
移籍1年目の1972年に27勝、防御率1.97、310奪三振で投手三冠。在籍15年間で最多勝4度、最多奪三振5度、サイ・ヤング賞も4度。
【2位】コール・ハメルズ(2006-15)
【3位】クリス・ショート(1959-72)
【4位】カート・シモンズ(1947-60)
【5位】クリフ・リー(2009,11-14)

ナショナルズ
【1位】ジオ・ゴンザレス(2012-18)
自己最多&メジャー最多の21勝を挙げた2012年にサイ・ヤング賞投票で3位にランクイン。86勝と1215奪三振は左腕で球団史上最多。
【2位】ジェフ・ファセロ(1991-96)
【3位】パトリック・コービン(2019-現在)
【4位】カルロス・ペレス(1995-98)
【5位】マーク・ラングストン(1989)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】ヒッポ・ボーン(1913-21)
1918年に22勝、防御率1.74、148奪三振で投手三冠を達成。1914年からの7年間で20勝5度を含む143勝。151勝は左腕で球団史上最多。
【2位】ジョン・レスター(2015-現在)
【3位】ケン・ホルツマン(1965-71,78-79)
【4位】ラリー・フレンチ(1935-41)
【5位】ジャック・フィースター(1906-11)

レッズ
【1位】ヌードルス・ハーン(1899-1905)
メジャー1年目の1899年から3年連続でメジャー最多の奪三振を記録。メジャー最初の5年間で20勝以上4度を含む106勝をマークした。
【2位】エッパ・リクシー(1921-33)
【3位】ジム・オトゥール(1958-66)
【4位】トム・ブラウニング(1984-94)
【5位】ジョニー・バンダーミーア(1937-43,46-49)

ブリュワーズ
【1位】テディ・ヒゲーラ(1985-94)
防御率3.61は500イニング以上の先発投手で球団史上1位。自己最多の20勝をマークした1986年にサイ・ヤング賞投票で2位となった。
【2位】マイク・コールドウェル(1977-84)
【3位】CC・サバシア(2008)
【4位】ダグ・デービス(2003-06,10)
【5位】スコット・カール(1995-99)

パイレーツ
【1位】ウィルバー・クーパー(1912-24)
在籍13年間で記録した202勝と263完投は球団史上最多。1920年からの5年間で20勝以上を4度記録し、1921年にはリーグ最多の22勝。
【2位】ジョン・キャンデラリア(1975-85,93)
【3位】ジェシー・タネヒル(1897-1902)
【4位】ボブ・ビール(1962-72)
【5位】レフティ・レイフィールド(1905-12)

カージナルス
【1位】ハリー・ブレキーン(1940,43-52)
自己最多の20勝をマークした1948年に防御率2.24と149奪三振で二冠王。この年を含め、1944年から6年連続で2ケタ勝利をマーク。
【2位】ハウィー・ポレット(1941-51)
【3位】マックス・ラニアー(1938-46,49-51)
【4位】スティーブ・カールトン(1965-71)
【5位】ジョン・テューダー(1985-88,90)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】ランディ・ジョンソン(1999-2004,07-08)
移籍1年目の1999年から4年連続サイ・ヤング賞。2001年にワールドシリーズMVP、2002年は24勝、防御率2.32、334奪三振で投手三冠。
【2位】パトリック・コービン(2012-13,15-18)
【3位】ロビー・レイ(2015-現在)
【4位】オマー・ダール(1998-2000)
【5位】ダグ・デービス(2007-09)

ロッキーズ
【1位】ホルヘ・デラローサ(2008-16)
86勝と985奪三振はともに球団史上最多。2009年と2013年の16勝を筆頭に2ケタ勝利を4度記録。2009年は185イニングで193奪三振。
【2位】ジェフ・フランシス(2004-10,12-13)
【3位】カイル・フリーランド(2017-現在)
【4位】タイラー・アンダーソン(2016-19)
【5位】マイク・ハンプトン(2001-02)

ドジャース
【1位】サンディ・コーファックス(1955-66)
1963年、1965年、1966年(現役最終年)と3度の投手三冠を達成し、いずれもサイ・ヤング賞。3度のワールドシリーズ制覇を経験。
【2位】クレイトン・カーショウ(2008-現在)
【3位】フェルナンド・バレンズエラ(1980-90)
【4位】ジョニー・ポドレス(1953-55,57-66)
【5位】クロード・オスティーン(1965-73)

パドレス
【1位】ランディ・ジョーンズ(1973-80)
1974年にメジャーワーストの22敗を喫したが、翌1975年は20勝&防御率1位。1976年にはメジャー最多の22勝でサイ・ヤング賞。
【2位】ブルース・ハースト(1989-93)
【3位】デーブ・ドラベッキー(1982-87)
【4位】スターリング・ヒッチコック(1997-2001,04)
【5位】デーブ・ロバーツ(1969-71)

ジャイアンツ
【1位】カール・ハッベル(1928-43)
ジャイアンツ一筋16年で通算253勝をマーク。最多勝と最優秀防御率を各3度、最多奪三振1度。1933年と1936年にはMVPを受賞した。
【2位】マディソン・バムガーナー(2009-19)
【3位】ジョニー・アントネッリ(1954-60)
【4位】フックス・ウィルトシー(1904-14)
【5位】ルーブ・マーカード(1908-15)

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