「お金で救えるなら、どこに?」 著名人による寄付窓口、HIKAKINは1億円寄付

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新型コロナウイルスは、多分野の業種に影響にもたらした。

政府は、1人あたり現金10万円を支給する一律給付金や、雇用調整助成金など経済支援を行なっている一方、民間が独自に寄付金を集め、各分野に分配する動きが出ている。

ネット上では、「お金で救えるなら、どこに送金すれば良いのか?」との声は少なくない。BuzzFeed Newsは、少額から寄付できる宛先をまとめた。

コロナ給付金寄付実行委員会 / Via corona-kifu.jp

一律給付金の申請を辞退する声が一部であがったのを受け、著名人など有志が立ち上げたのが、影響を受けた個人や企業を支援するための「コロナ給付金寄付プロジェクト」だ。

若者の政治参加を目指すNPO法人ドットジェイピー理事長の佐藤大吾さんが企画し、ヤフーやふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクなどが協力した。

発起人には5月29日現在、200人以上が集まり、俳優の伊勢谷友介さん、元プロ野球選手・監督でスポーツコメンテーターの古田敦也さん、エッセイストの小島慶子さんなどが名を連ねる。

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Yahoo!ネット募金トラストバンクの特設サイトのどちらでも100円から寄付ができ、実行委は「給付金の使い道に迷ったら、受け取らないのではなく、100円でも、厳しい状況に置かれる個人や企業にお金が届くよう寄付に回してほしい」と呼びかけている。

いずれもクレジットカードで、ヤフーでは100円単位(Tポイントの場合、1ポイント=1円単位)、ふるさとチョイスでは1円単位で支援できる。

今回、採用したのは、特定の個人や団体、企業に寄付する形ではなく、「分野を選んで支援する仕組み」だ。

「医療」「福祉・教育・子ども」「文化・芸術・スポーツ」「経営困難に追い込まれた中小企業」の4つある。

コロナ給付金寄付実行委員会 / Via corona-kifu.jp

それぞれに寄せられたお金は、助成の申請をしたうえで審査を通った各分野の個人・団体・企業などに、社会課題をテーマとした基金を立ち上げる「パブリックリソース財団」が届ける。

10万円以上の寄付も受け付け、寄付の翌月に支援先に助成金が送られ、3000円以上の寄付では「控除証明書」を発行できるという。

5月29日現在、2万4000件以上の寄付を集め、8300万円以上のお金が集まっている。新型コロナウイルスによる影響の収束が予測しづらいため、1年間は寄付を受け付ける。

人気YouTuberの窓口には3億円超の寄付

UUUM提供

一方、人気YouTuberのヒカキンさんは、医療分野に特化した寄付先を提供している。

医療従事者への支援・感染リスク低減を目的とした取り組み「命を守る人を支えたい コロナ医療支援募金」だ。

こちらは5月29日現在、約10万人が寄付しており、3億3000万円以上を集めている。

Yahoo! JAPANが運営する非営利団体「Yahoo!基金」と協力し、「少しでもいち早く、そして少しでも多くの支援を現場に届けること」を第一に考え、6月30日までの短い期間で寄付を受け付ける。クレジットカードで100円から、Tポイントでは1ポイントから寄付ができる。

自身のYouTubeチャンネルでは動画を公開し、自らも1億円を寄付し、今回の寄付窓口立ち上げの経緯や寄付の方法を解説し、思いを語った。

「新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、僕ができることを、と考え、動画やSNSを通じて情報をお届けすることに取り組んできました。その活動を通じて、最前線の医療現場の方々が置かれている現状を知ることになりました。

もちろん、コロナの影響をうけて支援が必要な方々は、各方面にたくさんいらっしゃると思います。

その中で、僕はいまこのときも命を守ってくださっている医療現場の皆さまへの支援が必要なのではという思いを強くし、いま問題を抱えている医療現場へ、いち早く支援を届けるために、Yahoo!基金さんに協力いただき、今回の募金を立ち上げました」

「YouTuberの本気とネットの本気を」

UUUM提供

集まった寄付金は、下記の使い道が提示されている。

1.東京都などの自治体を通じて、医療現場にマスクや消毒液、防護服などの医療用品を配布

2.医療従事者のニーズに応じた活動を行うNPOへの支援

3.感染防止の活動を行うNPOへの支援

2と3は、「Yahoo!基金」が行う新型コロナウイルスに関する助成プログラムへの応募団体が対象となる。

ヒカキンさんが、今回の取り組みに動いたのは、医療従事者からの現状を伝えるダイレクトメールだったという。

4月10日には東京都の小池百合子都知事と対談(動画の再生回数は1000万回以上)するなど、これまで新型コロナウイルスに関する情報を動画やSNSで発信してきた。

時事通信

すると、新型コロナウイルスに関するさまざまな声が届くようになり、医療従事者からもヒカキンさんに逼迫した状況が伝えられた。ヒカキンさんは、動画で次のように語った。

「僕はYouTuberという仕事をやってきて、インターネットやSNSを通じて、本当に自分の人生が大きく変わりました。僕がここまでくることができたのも、このインターネット、YouTubeを通じて本当にたくさんの人と繋がることができたからです」

「ネットには本当にたくさんの人を巻き込む力があると信じています。今回、YouTuberの本気とネットの本気を出し切りたいです」