手術前に言語中枢特定、名古屋大

脳腫瘍患者の機能守る

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手術前に「言語中枢」の場所を医師に調べてもらう脳腫瘍患者=名古屋市(画像の一部を加工しています、名古屋大の本村和也准教授提供)

 脳腫瘍の手術前に、言葉の使用や理解をつかさどる「言語中枢」が患者の脳のどこにあるかを特定する技術を開発したと、名古屋大の本村和也准教授(脳神経外科)らのチームが3日、英科学誌に発表した。この部分を極力避けて手術し、言語機能の温存を目指す。

 研究に協力した脳腫瘍患者61人のうち言語中枢があることの多い左脳に腫瘍ができた50人を分析した。

 手術中に麻酔から覚まし、会話しながら正確に言語中枢を特定する「覚醒下手術」という従来手法の結果と比べると、言語中枢の82%を手術前に正しく予測できていた。腫瘍が言語中枢から離れている28人に限ると91%と、より正確だった。