重心移動を瞬時に計測 オーギャが世界初の無線センサー開発

©株式会社北日本新聞社

足の裏の圧力分布を瞬時に計測できるセンサー

 電子部品設計・開発のオーギャ(高岡市白金町、水島昌徳社長)は、人が立った時の足の裏の圧力分布を検知し、重心の移動を瞬時に計測できるシート型のセンサーを開発した。世界で初めて無線化に成功し、靴の中に入れることができる中敷きタイプも製作する計画。体にまひがある人の歩行訓練や、スポーツ選手のフォーム修正など幅広い分野での活用が期待される。

 センサーは樹脂フィルムの表面に導電ゴム、裏面に銀電極を配した構造で、ゴムに加わる力を電気信号として検知。片足分のシート(縦24センチ、横8センチ)に192の感圧点がある。専用ソフトを使うことで、強い力が加わっている場所は赤、弱い場所は青というようにパソコンの画面に色のグラデーションが表示される。

 既存のセンサーは数百万円と高価な上、反応速度が遅く、有線のため持ち運びしにくいという難点があった。今回のセンサーは反応速度が千分の1秒と従来より100倍速く、価格は30万円前後に抑えることができた。

 県内のリハビリテーション施設で採用されることが決まっており、医師や理学療法士が患者の歩行訓練を支援する際の補助ツールとして使われる。データは記録でき、運動機能の回復具合をチェックできる。

 厚さ0.7ミリと極めて薄い特長を生かし、今後は中敷きタイプを製作する。水島社長は「医療だけでなく、スポーツ指導やゲーム機など幅広い分野への応用を目指したい」と話す。

 オーギャは県ものづくり研究開発センター(高岡市二上町)に研究拠点があり、今回のセンサーは県新世紀産業機構の補助を受けて開発した。