通販で顧客を逃がさないデータ分析を提供 トリノリンクスの「ランクダウン プロテクション」

©株式会社共同通信社

通信販売のコンサルティングを手掛けるトリノリンクス(東京都渋谷区)は、通販事業者を対象に、顧客の購入を継続的に促すためのデータ分析サービス「ランクダウン プロテクション」の提供を5月25日から始めた。

通信販売は、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続いたこともあり、アマゾンや楽天、ヤフーといったインターネットサイトを通じた利用が拡大している。扱う商品もファッションや食品・飲料、家庭雑貨、インテリア、ペット用品など多岐にわたり、定期購入している場合を除き、継続的に同じ店(事業者)から購入するとは限らないのが実情だ。

トリノリンクスは、顧客の状況を大きく四つのランクに分類。「VIP客(常連)が、時々購入する一般客にランクダウン」「一般客が、たまにしか購入しない“休眠客”にランクダウン」「休眠客がランクダウンして、ほとんど購入を見込めなくなる」「VIP候補だった上位客がVIPになり切らない」に分類、ランクダウンを防ぐことが店舗側にとって重要だとしている。

同社によると、顧客の購入意欲を巡る分析は大量の実績データによる分析が必要なため、費用や時間がかかるのが課題だという。「ランクダウン プロテクション」は、トリノリンクス独自の分析法「Another Sky(アナザースカイ)」を活用し、2週間程度で分析でき、価格も比較的抑えることができるとしている。

通販事業者は、保有する販売実績データを提供することで、顧客1人ごとにどのランクにあるかを判断し、ダイレクトメールや電話、ショートメールなどの勧誘方法を事業者側にアドバイスする。「Another Sky」は、過去の実績から顧客の現状をグループ化し、グループごとに今後6カ月間に生み出す売り上げを予想することができるシステムだという。ネット通販だけでなく、テレビ通販やカタログ通販などにも対応している。

「ランクダウン プロテクション」の利用料は、初回が27万8000円(年間総受注額20億円未満)と47万8000円(同20億円以上)で、顧客200万人まで分析する。6カ月以内に再利用する場合は、価格を下げた継続利用料金を適用する。同社は「データ分析市場は敷居が高いのが現状だが、安価で満足できる“回転寿司”のようなサービスを提供したい」としている。