レオパレス21 2020年3月期連結最終損益が803億円の赤字に

 経営再建中の(株)レオパレス21(TSR企業コード: 291293581、中野区)は6月4日、2020年3月期の連結最終損益が803億円の赤字見通しを発表した。
これまでの連結業績予想では、最終損益は304億円の赤字と公表していた。
 一部の新聞報道を受け、「当社の2020年3月期連結業績および希望退職に関する報道がなされましたが、当社が公表したものではありません」と開示。一方で、最終損益は803億円の赤字見通しなどの業績予想の修正を4日に発表する予定。
 また、1000人規模の希望退職者の募集報道については、「人員最適化・スリム化につきましても検討を行っておりますが、明日6月5日に取締役会を開催し決議を行う予定」としている。希望退職者の規模も同日、発表されるとみられる。
 レオパレスは4月30日、事業多角化で賃貸事業を中核とした収益力強化への戦略方針を発表していた。また、社会問題になった施工不備問題について、「新型コロナウイルス感染拡大にともなう政府からの緊急事態宣言を受け、現在、全国で施工不備物件の改修工事を見合わせております。今後、緊急事態宣言が解除された場合であっても改修工事についてはオーナー様および入居者様の理解が得られるまでは実施を見合わせる」と発表。
 新型コロナウイルス感染拡大により、施工不備問題は長期化する見込みで業績への影響が懸念される。

レオパレス21の本社(TSR撮影)

‌                 レオパレス21の本社(TSR撮影) 

© 株式会社東京商工リサーチ