ベルギー王室の胃袋も掴んだ!浅草のシェフが作るスイーツの名店「Sweets Studio Bellenote」

ベルギー王室も好んだシェフの味「Sweets Studio Bellenote」

浅草にある商店街には、昔ながらの和菓子店やせんべい店などが立ち並び、下町情緒あふれる"浅草らしさ"を作り上げています。しかし、実はそれだけではありません。浅草周辺には隠れた名洋菓子店があるんです。

浅草寺の裏、千束通り商店街に一軒、異彩を放つお店があります。大人気の洋菓子店「Sweets Studio Bellenote」です。鮮やかなターコイズブルーの入り口に大きなガラス窓が目立ち、清潔感のある雰囲気。店内はピンク色の可愛いらしい壁紙と、数え切れないほどのスイーツが目を引きます。

絵になるお店のデザインは、多くの人から好評。俳優・佐藤健(さとう たける)さんが主演を務めた2020年のドラマ『恋はつづくよどこまでも』でもロケ地となりました!

Bellenoteは上野夫妻が経営しています。オーナーシェフの上野博史(うえの ひろし)さんは、ベルギーでスイーツ作りの修行を行い、技術を習得。ベルギー王室御用達のスイーツ店「WITTAMER(ヴィタメール)」ではデコレーションシェフになり、ベルギー王室の特注スイーツを作っていました。

2003年に帰国し、銀座の百貨店・和光のケーキ、チョコレート部門のエグゼクティブシェフや、スイーツ大手ブランドの商品開発の顧問も担当。そして2012年、浅草に洋菓子店を開いたのです。

音楽への愛と素材のハーモニーを表現した店名

「Bellenote」はフランス語が由来です。意味は「美しい音色」。上野夫妻が音楽を愛していること、またシェフにとってスイーツは、各材料が織りなすハーモニーで作り出される作品であること。そんな意味を込めて、ロゴには五線譜と音符が使われています。

そして頭文字の「B」は、「Belle」(美しい)だけでなく、「Belgium(ベルギー)」の首都、「Brussels(ブリュッセル)」の頭文字を表しています。ブリュッセルはシェフの修行の地であり、ふたりが出会った街です。

上野夫妻の友人で、デザイナーの方が特別に、ふたりの愛の結晶"Bellenote"のハートを「B」をモチーフにデザインしました。このハートはクッキーに変わり、お店の色々なスイーツに使われています。

ベルギーで一流の腕前は、浅草民の胃も心もわし掴み

なぜお店の場所に浅草を選んだのでしょう。上野夫妻の自宅近くであることはもちろん、もうひとつ理由があります。それは、浅草の人々はとても舌が肥えていて、食べ物にこだわる人が多いと言われているからだそうです。Bellenoteの自家製洋菓子は、見事に浅草の人々に愛されてきました。

厳選!味わうべき人気スイーツ

良質な材料と熟達した技術があれば、人々に愛されるスイーツは作れます。ただ、この2つの条件を一度に満たすことが至難の業。シェフはまさにこれをクリアし、多くの人々に愛される作品を作り出しているのです。中でも、筆者セレクトの絶品スイーツをご覧ください!

1. トリュフケーキ

このケーキ、筆者が胸を張って味を保証します! 選び抜かれた高級ベルギーチョコレートをふんだんに使い、シェフ特製バニラクリーム、チョコスポンジ、さらにトリュフチョコレートクリームが幾重にも重なってできています。

口に入れるととろけるような食感。甘すぎることもありません。外側は、厳選されたベルギーチョコレートを溶かし、一層ずつ丁寧に重ねてできた、美しく自然なフリルで飾り付けられています。とても手の込んだ、一番人気のケーキ。大人から子どもまで、大ファンの方が数多くいるのだそう。

2. カスタードプリン

日本の女優・新垣結衣(あらがき ゆい)さんが2015年に主演したドラマ『掟上今日子の備忘録』で、劇中の人物が我を忘れて食べている「天国プリン」。実は、そのプリンはBellenoteのカスタードプリンなんです! このドラマの影響でたくさんのファンがつめかけました。

ストーリーの関係上、ドラマでは名前を変えて登場したカスタードプリン。一般的なプリンの2倍以上もの卵黄を使っているので、香りがとても豊か。ドラマに登場する前からお店の看板商品のひとつでした。いつもお昼過ぎには売り切れてしまいます。おいしさも入手の困難さも"天国"級ですね!

3. ピスコ&シャンパンのトリュフチョコレート

店名には「sweet studio」とありますが、シェフのもっとも自慢の商品は、チョコレート。フランスの最高級シャンパン、「Barons de Rothschild Brut(バロン・ド・ロスチャイルド・ブリュット)」と、南米最古の蒸留工場「TACAMA」で作られたお酒「Pisco(ピスコ)」を使って作られたトリュフチョコレートは、成熟した大人の味です。

ひとつ口に入れるとすぐに、チョコレートの控えめな甘さが口の中に広がり、豊かなお酒の香りに包まれます。アルコールが入っているので、お酒に弱い方は少し酔ってしまうかもしれません。筆者は冬の寒い時期に取材をしたので、チョコレートのおかげで体が温まりました。

トリュフチョコレートは溶けやすく、夏は販売していませんのでご注意下さい。

4. ベルギーワッフル

ベルギースイーツの代名詞、ベルギーワッフル。ベルギー産のあられ糖を輸入するなど、原料から製法まで本場ベルギーにこだわった手作りワッフルは、このお店のもうひとつの看板商品です。

生地は柔らかくもしっかりした食感。おやつの時間にちょうどよいサイズです。プレーンと、たっぷりチョコレートの2種類があります。

5. 週末限定のパン

お店では土日限定で手作り食パンも販売しています。水を一滴も加えず、北海道の牛乳、バター、卵だけで作るパン・ド・ミ。また反対に、牛乳もバターも卵も使っていない、小麦粉と天然酵母だけで作った歯応えのあるフランス食パンがあります(ここだけの話、筆者は柔らかいパンが大好物なので、パン・ド・ミが好きです)。

トーストと一緒にジャムもいかがでしょうか。それぞれ2種類以上の材料を組み合わせて作られており、奥行きのある甘さや酸味が楽しめます。酸味がお好みの方は、筆者も好きな「ソルダム」(写真下段一番左)を購入してみてください。甘いジャムなら「巨峰・ピーチ」(写真下段中央)がオススメです。

ほかにもクッキーや季節限定スイーツが豊富にそろっています。いつ来ても、新鮮な味があなたを待っていますよ。

浅草の名店を巡るならBellenoteへ!

Bellenoteは、歴史ある下町に新しい風をふかせてくれた洋菓子店。浅草に来た時はBellenoteに行って、本場ベルギーの味を堪能しましょう。

In cooperation with Sweets Studio Bellenote

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