6月3日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦するBMWモータースポーツが、ドイツ・ミュンヘンにあるBMWヴェルト・ドッペルケーゲから、DTMの2020年キックオフミーティングをオンライン中継で行い、2020年の参戦ドライバーとマシンカラーリングをお披露目した。
例年BMWヴェルトな広大な施設、もしくはファクトリー内でBMW従業員を前に行われるBMWモータースポーツのキックオフミーティング。ただ今季は新型コロナウイルスの影響でやむを得ずオンラインでの中継となった。
BMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表が司会進行、フィリップ・エングのみがBMWモータースポーツのロビーからの出演となり、他ドライバーはオンラインで意気込みを語った後、全車のマシンカラーリングが映像でお披露目された。
厳格な外出自粛令が発令されていたヨーロッパでは、本来シーズン開幕前に行われていたチーム関係者やエンジニアとの綿密なミーティングを行えず、毎日のようにその内容をスカイプやWhatsApp等のアプリケーションを使ってコミュニケーションをとっていた様子だ。
「強力なパートナーたちが、こんな状況のなかでも我々の側について支援してくれることをうれしく思う」とマルカルトは語った。
「新型コロナウイルスのパンデミックにより、DTMはブレーキを踏まされることになってしまったが、ついに7月にシーズン開幕が迎えられることになった。しかし、これまでとは異なるシーズンになるだろう。だからこそ、我々のパートナーの支援は非常に貴重なものだ。我々はともに立ち上がり、ともに戦い成功をつかみとりたい」
6名のドライバーの所属チームとメインスポンサー、そして2020年への意気込みは下記のとおりだ。
ルーカス・アウアー(BMW Team RMG/BMWバンク)
「メルセデスでのDTM経験はあるけれど、新しいブランド、新しいチーム、そして新たな仲間と初めての戦うシーズンをすごく楽しみにしている。BMWがDTMに再デビューした年にチャンピオンに輝くなど、数多くの勝利を挙げてきたBMWバンクカラーのマシンをドライブできること、そしてBMWファミリーの一員になれることを光栄に思うよ」
マルコ・ウィットマン(BMW Team RMG/シェフラー)
「今季もシェフラーカラーのマシンをドライブできることをとてもうれしく思う。シェフラー本社は僕の自宅から10分ほどの距離にあり、地元企業のサポートを受けられることを光栄に感じているよ。昨年は僅差のランキング3位だったけど、今季はチャンピオンを奪回して地元に貢献したいと願っているよ」
ティモ・グロック(BMW Team RMG/アイクー ※中国のスマートフォンvivoのブランド)
「新スポンサーのアイクーが加わり、以前ドライブしていたドイチェポストと同じ黄色いマシンが復活したことはすごく嬉しいね。以前は『イエロービースト』と呼んでいたけど、新マシンは『イエローモンスター』と呼ぶことにするよ。昨年はすべてがうまくいかなかったシーズンだったけど、今季は気持ちを新たに集中していきたい」
シェルドン・ファン・デル・リンデ(BMW Team RBM/シェル)
「とてもエキサイティングだったDTMデビューイヤーは、手探りで学びながらあっという間に過ぎてしまったね。2年目のシーズン開幕が待ち遠しくて仕方ないよ。特に今年はニュルブルクリンク戦を楽しみにしている」
フィリップ・エング(BMW Team RBM/ZF)
「昨シーズンの前半戦はすごく好調で、ほぼ全戦でポディウムに立てていたけど、後半はトラブルに泣かされたね。シーズンオフにはエンジニアと昨年の復習やトラブルの解析を重ねて対策をすることができたから、今季はシーズンを通してポディウムに立てるように努力するよ」
ジョナサン・アバーディーン(BMW Team RBM/CATL ※中国の電気自動車用電池メーカー)
「昨年はプライベーターとしてWRTからDTMデビューし、2年目の今年はBMWワークスドライバーの一員となれてすごく嬉しいよ。昨年はライバルとしてトラック上でBMWを観察し、そのダイナミックな走りを自ら体験できるからね。とても興奮しているよ」