新型コロナ発生備え 対馬海保と県など患者搬送訓練 巡視船艇使い

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新型コロナ重症患者役を担架に乗せ、巡視船艇への搬送手順を確認する海上保安官ら=対馬市厳原港(対馬海保提供)

 新型コロナウイルス感染症の患者を対馬市から県内本土に海上搬送する事態に備え、対馬海保は2日、厳原港で巡視船艇を使った患者の搬送訓練を県などと合同で実施した。
 県医療政策課によると、対馬には人工心肺蘇生装置「ECMO(エクモ)」の配備がないため、島内で新型コロナの重症患者や基礎疾患があるなどして重症になる恐れのある中等症患者が出た場合、県内本土に移送して治療する。
 悪天候でヘリを飛ばすことができない場合や、多数の患者を搬送する必要がある場合は、県が海保に要請して巡視船艇で搬送する。
 対馬海保によると訓練は非公開で、県や市消防本部など島内6機関が参加。それぞれ最大約20人の患者を運べる同海保の巡視船「あさじ」(195トン)と巡視艇「むらくも」(100トン)に患者役が乗った担架を持ち込み、乗組員との接触を防ぎながら船外に搬出するまでの手順を確認した。
 同海保は「新型コロナの流行は依然として予断を許さない状況。関係機関と連携協力を図り、島民の安全のため万全の態勢を整えていきたい」としている。