平戸城「城泊」 開業延期検討 市、新型コロナ影響

 平戸城の懐柔櫓(やぐら)を宿泊施設に改修し、今年8月の開業を目指していた平戸市は3日、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、オープン延期を含めて検討していることを明らかにした。
 市議会一般質問で辻賢治議員の質問に黒田成彦市長らが答えた。
 同宿泊施設は訪日外国人富裕層を主なターゲットに、全国初の「城泊」事業として昨秋から改修工事に入っていた。資材調達の遅れがあり、竣工(しゅんこう)が7月にずれ込むことも明らかにした。
 当初は東京五輪・パラリンピック開催に伴う訪日客増を見越して開業時期を設定した。黒田市長は「国内の経済状況、世界情勢を勘案し、指定管理者の意向も確認して慎重に検討する」と述べた。

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