警報オフ、容体の急変に気付かず

日本医科大に6千万円の賠償命令

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 入院中に呼吸が止まり、約4年半後の昨年10月に死亡した東京都の男性=当時(71)=の遺族が、入院先の日本医科大(東京都文京区)に約1億7800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は4日、容体の急変を伝える警報が鳴らない状態で放置した過失により、処置が11分遅れて死亡につながったとして、約6千万円の支払いを命じた。

 病院側は病室の移動に伴い設定が変わったためで、原因は機器の欠陥にあると主張。佐藤哲治裁判長は「看護師の交代に合わせ、1日2回設定内容を確認することになっていたのに、怠った」と退けた。血中の酸素量が低下した際の警報がオフに設定されていた。