パックン トランプ大統領のデモへの方針痛烈批判

4日放送の『伊集院光とらじおと』で、お笑いコンビ・パックンマックンのパトリック・ハーラン(パックン)が、ドナルド・トランプアメリカ合衆国大統領の分断を煽るようなデモの鎮圧姿勢を批判した。

番組では、中盤のゲストコーナーにパックンが出演し、新型コロナウイルス感染拡大に伴う仕事への影響を話していた。

するとMCの伊集院光が「コメンテーターやってるから、食いっぱぐれないていう話じゃないレベルで、アメリカが大変なことになってるじゃない!」と警官に黒人男性が拘束された後に死亡した事件に端を発する、全米規模の抗議デモについて触れた。

もちろんパックンは、アメリカ人としての意見を番組で求められることも多いようで「そうなんです、これも結構難しいんですよ」と前置き、「抗議でもの正義感。これは応援したいですよ」と持論を語った。

その理由としてパックンは25~30歳の黒人男性の死因について触れ「(死因の)4番目に入るのが『警察に殺される』。交通事故よりも多い」と説明した。これには伊集院も驚いたようで「おいおいおい!」と叫んだ。

そのことを踏まえパックンは「もう、司法制度を直さなきゃいけない。警察の黒人に対する待遇を直さなきゃいけないという、大事なメッセージを発している抗議隊は応援するしかないと思います」とデモは支持するとコメント。しかし便乗して商店などを破壊している暴徒に関しては「ただその一方で暴動が起きているのは、これは容認できない」とした。

現在、日本でアメリカ人としてコメントを求められることは、結構辛いそうでパックンは「で、我々国民が選んだとされる大統領の言動も、理解も弁解も容認もできない。だからアメリカ代表という立場はけっこうつらいですよ、今は」ともらした。最近は海外旅行へ行く際のバックパックに星条旗を縫い付けずに、カナダ国旗を付けているほどらしい。

そのトランプ大統領に関しては、伊集院が「支持者は多少は減ったものの強固な人はいる訳でしょ?」と聞くと「もう(支持率)40%を切ることはまずないんですよね。だからそのコンクリート層の支持がハンパなくて、これもアメリカの分断・分裂の要因として理解できないんですよ」と答えた。

パックンの親戚にも、その熱狂的なトランプ支持者がいるらしく「嘘つきの税金泥棒の、今の抗議デモに対して軍を投入しようとする、憲法の言論の自由を守る一番大事な権利をすぐ破ろうとする、そういう人を熱く応援してるんですよ。わかんない、本当に理解できない」「なんだろうね、宇宙人が国民の半分ぐらいっていう感じなんですよ」と明かした。

なおパックンは、支持しない者を敵と煽り、アメリカ国民を分断させることをトランプ大統領が容認していることが、許せないらしく「政策とか、舵取りも自分の支持者何百万人のためのものだと。作戦も、分断していいから。コンクリート層がちゃんと俺に票を入れてくれれば再選はありという風に考えてる」と批判した。

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